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食道がんとは?

最近の研究で食道がんは、毎年約25,000人の新規患者がでるといわれています。ここ30年で2倍になったといいます。

食道がんはどんな病気
食道とは消化管の一部で、口から入った食べ物を胃に送る際に通る管状の器官。のどから胃の入り口までの臓器で、粘膜や筋肉の層で構成されているといいます。食道がんは、この食道の粘膜からできてくるがんです。

食道がんは気がつきにくく転移しやすいといわれています。早期には症状がほとんどなく、進行して食べ物がつかえる、飲みにくいなどの症状が出てくるといいます。

また食道の周囲にはリンパ節や重要な臓器があるので、他のがんと比べて転移しやすいと考えられています。早期発見するには、定期的に食道の内視鏡検査を受ける必要があります。

食道がんのリスク
【食道がん危険度チェック】
□ほぼ毎日お酒を飲む
□少量のアルコールで赤くなるがお酒をよく飲む
□強いお酒をストレートで飲むのが好き
□たばこを吸う
□緑黄色野菜や果物が不足
□胃食道逆流症(逆流性食道炎)
□50歳以上

当てはまる数が多いほどリスクが高まるといいます。少量のアルコールで赤くなる人は、遺伝的にアルコールを分解する力が弱いと考えられます。

そうなると、アセトアルデヒドが体に長く留まり食道がんのリスクが高まるといわれています。

たばこを吸わない人が食道がんになる危険度を1とした場合、吸う人は食道がんのリスクが3.73倍になるといいます。飲酒と喫煙両方の場合は更にリスク高まるといいます。

ビタミン不足も食道がん発症の危険因子になるので、緑黄色野菜や果物を積極的に摂ることが推奨されています。

日本人の食道がんの90%以上が扁平上皮がん。胃食道逆流症が原因で起こる食道がんは、腺がんで5~7%といわれています。

内視鏡で早期発見・早期治療
食道がんが疑われる場合は、一般に内視鏡検査を行うといいます。健康な食道は表面がなめらかで色が均一。早期食道がんは赤みを帯びているといいます。

ヨードという特殊な薬品で染色すると、正常の食道は茶色く染まるが、がん細胞だけ白く抜けて染まらないので、より鮮明に判別することができるといいます。

また治療方針を決めるために、内視鏡検査に加えCT検査(食道の周辺を重点的にに確認)とPET検査(がんが遠くに転移していないか確認)で詳細に調べるといいます。

内視鏡治療が可能なケースは、がんが粘膜内に留まりリンパ節転移がない場合です。粘膜下層剥離術(ESD)といって、電気ナイフで病巣のがんをはがし取る治療法です。