加齢黄斑変性の疑いが?
加齢黄斑変性は失明につながる怖い病気。検診などで指摘されたら眼科の受診が推奨される。
片目に症状があっても普段両目で見ているのでなかなか気づきにくい。経過観察でいいのかを含めて専門医を受診したほうがいい。
従来の眼底検査、蛍光眼底造影検査の他に、新しいOCT検査やOCTA検査があり、黄斑の変化が詳細に分かるようになってきている。
老眼が進んで見えづらいと思っていても、原因が加齢黄斑変性や緑内障の可能性もあるので、40歳以上は1年に眼科を受診することが推奨されている。
緑内障の治療法は?
40代で緑内障のによる視野の欠如が進行している。眼圧は7~9で維持されている。何か良い治療法は?
正常眼圧平均14、緑内障では正常眼圧よりも低くコントロールする。他には手術で眼圧を更に下げることは可能。
線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)、その手術をしても下がらないあるいは手術ができない場合は、チューブシャントを検討する。
但し眼圧が下がることで視力が落ちたり、細菌感染に弱くなるといったリスクがあるので主治医とよく相談してすすめて下さい。
緑内障とドライアイ
70代男性は緑内障の治療を受けているがドライアイでも困っている。注意が必要なのは緑内障の閉塞タイプ。隅角検査で解放か閉塞かタイプが分かる。
目薬によって緑内障発作を起こし急激に眼圧が上がる可能性があり、目のかすみ、充血、痛みなどの症状が出ることがある。
緊急入院や手術が必要になることもあるので注意が必要。また睡眠薬、かぜ薬、胃腸薬など抗コリン作用のあるものは閉塞タイプの方は要注意です。
目薬のさしかた
目薬は目的によって作用する場所は変わる。しかし目薬はまぶたの内側に入れば効果があるように設計されている。
とっておきの目薬のさしかたがある。
<げんこつ法>
1.両手を流水で洗う。
2.左手の親指を中に入れてげんこつを握る。
3.目の下にげんこつを当ててまぶたを下に引っ張る。
4.目薬は右手の親指、人差し指、中指の3本で握る。
5.げんこつの上に右手を乗せ目薬をさす。
6.一般的には1分間目を閉じる(緑内障は3分間)。