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ウンチがもれてしまう!?

自分の意思に反して、ウンチがもれてしまことを便失禁といいます。約500万人が誰にも相談できずに悩んでいるといわれています。中にはトイレまで間に合わず、外出ができなくなりうつ状態になる場合もあるそうです。

深刻な病気便失禁
便失禁の場合、誰にも相談できない、悩みに悩み、買い物に行けないなどかなり深刻になってくるといいます。外出ができず家に閉じこもりうつ状態になることもあるといいます。

外出時に下着を持参したり、お尻にティッシュやナプキンをあてる人もいるといいます。また家族に知られないように下着を洗う人もいるといいます。失禁は死と同じか、死より悪いと思っている人が多いというデータもあるようなのです。

肛門括約筋が衰えたり損傷することで便失禁が起こると考えられています。便失禁は、65歳以上の男性が8.7%、女性が6.6%という報告があり、加齢による肛門括約筋の衰えと考えられています。

また肛門括約筋の損傷は、分娩、痔、直腸がん、肛門の手術、過敏性腸症候群、糖尿病などが原因で起こるといわれています。。

便失禁は命にかかわる病気ではないのですが、排泄行為は人間の尊厳に深く関わる問題ですので、家に閉じこもり生活が破綻してしまう人もいるといいます。

便失禁の生活習慣
1.食生活を見直す
積極的に摂ると良い食材は不溶性食物繊維、便を固くするといいます。大麦、玄米、さつまいも、ごぼう、人参、小松菜、豆腐、大豆などです。

避けた方がいい食材は、コーヒーや紅茶に含まれるカフェイン、アルコール、香辛料の多い料理、柑橘類などが挙げられます。これらは大腸のぜん動運動を促進し下痢を引き起こすといいます。

2.規則正しい排便習慣をつける
便意を感じられる人は、便意を感じたら直ぐに排便。あらかじめトイレの場所を把握しておくことも非常に大事だといいます。

便意を感じにくい(直腸の感覚が低下している)人は、1日2回規則的に排便の習慣をつけることが大事です。直腸に便がない状態だともれないので、外出前や就寝前に排便する習慣をつけると良いとされています。

3.弱った肛門括約筋を鍛えて症状を改善
骨盤底筋とは肛門の筋肉などを含む骨盤周辺の筋肉です。底筋を収縮させて筋力をつけることで、便失禁の症状の改善を図ることが期待できます。

(1)お尻の穴をすぼめるイメージ。
(2)筋肉を頭のほうに引き上げるイメージ。5~8秒間保つ。強く締めるのを3回行い、締めた時と同じ位の時間休む。

腹筋に力を入れると腹圧が上昇して便がもれる恐れがあるため、腹筋には力を入れない。お腹に片方の手を当てて、腹筋に力が入ってないことを確かめながらやるとよいでしょう。1セット 10~20回 1日3~5セットが目安になります。

重度でも治療可能
仙骨神経刺激療法は、2014年4月に保険適応になった比較的新しい治療法です。

背骨の一番下にある、仙骨にあいた穴(仙骨孔)から出ている神経が仙骨神経です。その神経の一部が肛門や膀胱、直腸の方に伸びていき、直腸や肛門の感覚や運動に関係しています。仙骨神経に電気刺激を送ることで、肛門括約筋の動きや直腸の知覚などを回復することができ、便失禁を抑えることができると考えられています。

電気信号を送る装置は、背中側の筋肉に埋め込みます。おしりの皮膚を数センチ切るだけで治療ができるといいます。約8割の人に症状の改善がみられるといいます。但し、生活改善、薬、骨盤底筋訓練をしても無効だった人に適応されます。