お腹や太もも、二の腕などにつくぜい肉を何とかしたいと、ある薬の間違った使い方をしたり色々なトラブルが増えているという。
自分を守るためにも正しい情報を正しく理解しましょう。
手軽な治療に注意
食事制限なし、運動不要のダイエットとして、オンライン受診。
クレジットで購入すれば自宅に薬が届く。来院不要のうたい文句。
GLP-1受容体作動薬の誤用。
(2型糖尿病薬治療薬)
インスリンの分泌を促し血糖値を下げる。
不適切な使用で重大な合併症を起こす可能性もある。
日本糖尿病学会の見解。
医師や薬剤師が介入していないと薬の飲み合わせも自己管理する必要がある。
重大な健康被害につながる恐れがある。
ぜい肉をとる治療法
手術
脂肪吸引、体に小さな穴をあけカニューレという器具を使って脂肪を吸い出す。
一番効果が実感できるかもしれない。
体への負担も大きい。
二の腕、腹部、太ももなど。
脂肪吸引の医療事故の多くは麻酔に関するもの。
脂肪の吸引範囲が広いと、出血量も多くなるので注意が必要。
傷跡は小さい。日帰りが可能。
注射
脂肪を分解する成分が入った薬液を皮下に注入する。
手術に比べ体への負担が少ない。
顔や二の腕に注射することが多い。
効果を感じられない人もいる。
継続的な治療が必要で費用がかかる。
副作用として、アレルギー、腎機能障害などが挙げられる。
機械
<脂肪冷却>
脂肪細胞が低温に弱いことに着目して、脂肪を落としたい場所を冷却する。
<キャビテーション>
超音波を使用して脂肪細胞に熱を与えぜい肉を取ろうとするもの。
体への負担が少ない。
お腹、太もも、二の腕など。
効果には個人差があり、殆ど変化を感じられない場合もある。
継続的な治療が必要になるので、治療費用もかかる。
治療の判断
医療機関の選び方として、ビフォー・アフターの写真に惑わされないこと。
所属している医師の専門性を確認する。
日本美容学会 JSAPSのHPを参考にする。
調べた医師と対面でカウンセリングを受けて、治療を受けるかどうかの判断を行う。