日本では、胆石は無症状の人を含めて1,000万人以上いると推定されている。
胆石を持っている人の6~8割は無症状でそのまま一生を過ごすといわれている。
経過観察だけで特に治療は必要ないという。
無症状の人がある日突然痛みを感じるようになるので注意が必要。
石があっても発症させない
胆石は、胆汁に含まれるのコレステロールが固まって結晶化してできる。
多くは腹痛、背部痛、吐き気、発熱を伴うことがある。
胆石になりやすい人は、肥満、脂っこい食事、40~50代などが挙げられる。
メタボリックシンドロームの人は脂肪肝と一緒に胆石になりやすい。
脂肪や動物性たんぱく質を多く摂るとコレステロール濃度が上がり胆石ができやすくなる。
40~50代で多く、高齢者で少ないのは食生活の変化が関係していると考えられている。
また家族歴といって、家族に胆石の人がいると胆石になりやすい。
遺伝というより生活習慣が同じためと考えられている。
超音波検査によって胆石は発見される。
但し、胆のうの壁が厚くなっていたり盛り上がっている場合は、がんを疑い造影剤を使ったCT検査を行う。
胆石が胆のうにある場合、胆のうを全て摘出する。胆石治療の約8割が腹腔鏡で行われている。
胆のうを全摘しても体にほとんど影響はない。
症状がなく石が小さい場合、
コレステロールの溶解薬
1年間服用することで24~38%効果が上がる。
体外衝撃波治療は時間がかかるが効果は低い。
胆石が胆管に入り塞がれると、細菌感染や膵炎を起こすことがある。
2021年のガイドラインでは、バルーンつきの内視鏡手術が紹介されている。
<予防法>
脂っこい食事を避ける。
規則正しい食生活。
過剰なダイエットは注意。