ゲーム障害は、ゲームに熱中し利用時間などを自分でコントロールできなくなり、日常生活に支障をきたすこと。WHOでは新たな病気として2019年5月に国際疾病分類に加えたといいます。
ゲームが止められない
【ゲーム障害(WHO診断基準)】
・ゲームをする時間をコントロールができない。
・ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する。
・ゲームをすることによって学業や仕事、家事などの日常生活に著しく支障をきたしている。
・ゲームによって問題が起きているにもかかわらずゲームを続ける。
※全てが当てはまり、12か月以上続く場合にゲーム障害と診断(重症の場合12か月未満も)。ゲーム障害はアルコール依存症やニコチン依存症と同じく依存症の1つと考えられています。
厚労省の調査では、ネット依存が疑われる人は成人で推定約421万人(2013年)、中高生で約93万人(2017年)いると推定されています。
子どものゲーム障害は、脳が発達途上で衝動をコントロールしにくい。また将来にどんな影響が及ぶか心配されます。
ひきこもりとの関係
ゲーム障害で受診した9歳~46歳までの患者さんに起きた問題を調べたところ、33%がひきこもりということでした。体力低下、骨密度低下、栄養不足、エコノミークラス症候群といった体の不調もみられたといいます。
ゲームが心の安らぎという人もいますが、熱中すること自体が悪いことではない。但し、ゲームによって生活に深刻な支障が及ぶようなら予防や手当が必要と考えられています。
食い止めるには?
【ゲーム障害を予防する方法】
・ゲームを始める(スマホ持たせる)年齢を遅くする。
・ゲームをしてもよい時間と場所を決める。
・保護者が模範を示す。
・日常生活を充実させる。
【ゲーム障害を疑うサイン】
・ゲームをする時間がどんどん長くなってきた。
・夜中までゲーム続け朝起きられなくなった。
・絶えずゲームのことを気にして他のことに興味を示さない。
・ゲームのことを注意すると激しく怒る。
・こっそり隠れてゲームをしている。
・ゲームへの課金が多くなった。
・勉強時間が減り成績が下がってきた。
ゲーム障害の兆候に気づいたり、ゲームによる問題が起きたりした時は、医療機関に支援をもとめることが大切だと考えられます。
久里浜医療センターのホームページ(kurihara.hosp.go.jp)も最下部「インターネット依存・ゲーム障害治療施設リスト」をクリックして下さい。医療機関の一覧を見ることができます。
【ゲーム障害の治療例】
・診察:症状や健康状態、日常生活を把握して治療方針を立てる。
・カウンセリング:ゲーム障害を理解をする。ゲームをする時間を減らす・やめる必要性に気づかせる。医師は、ゲームへの思い・没頭してしまう原因・日常的なストレスなどを聞きとる。
・デイケア:集団で運動したり、食事したり、ディスカッションなどを行う。認知行動療法で考え方と行動を見直す。
・入院治療:ゲームなどのオンライン機器は使えない。生活リズムを整える。ゲーム・学校など生活設計を話し合う。キャンプを行うこともある。入院は2か月を想定。


