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中途失明原因のトップ 緑内障とは?

緑内障は視野の中に見えない部分ができ、視野が欠けていることになかなか気付かず失明してしまうケースもあるといいます。緑内障になる日本人は60歳以上の約1割といわれています。

緑内障は、眼圧によって視神経が傷み視野が欠けていく病気だといいます。眼圧は、眼球が形を保つために必要な圧力で目の中の水分である房水によって調整されているといます。

房水は水晶体を支えている組織で作られ、角膜の隅にある出口隅角から流れ出ていくことで、常に一定の眼圧がかかるような仕組みになっているといいます。

しかし隅角が詰まったり閉じたりすると、房水が流れにくくなり眼圧が上がって、視神経の出口(視神経乳頭)が圧迫されるといいます。そのため情報が脳に伝達されにくくなり、見えにくくなると考えられています。

初期でもすぐに治療が必要?
1.閉塞隅角緑内障:隅角が閉じていて眼圧が高いタイプ

2.解放隅角緑内障:隅角は開いているが、隅角付近の組織が目詰まりを起こし房水が流れにくくなっているため眼圧が高いタイプ

3.正常隅角緑内障:隅角が開いていて眼圧が正常だが視神経が傷ついているタイプ

4.続発緑内障:他の目の病気に伴って眼圧が高くなるタイプ

眼圧が正常範囲にあっても、その人の視神経にとっては障害されるには十分高い眼圧だということもあるといいます。眼圧が高いか、視野に異常がある場合は、すぐに治療することが推奨されています。

タイプ別の対処法は?
閉塞隅角緑内障の手術は、レーザー虹彩切開術によって房水の流れを良くし眼圧を下げるといいます。また、水晶体再建術という方法をとることもあるといいます。

閉塞隅角緑内障でも目薬で眼圧が下がらない場合は、流出路再建術、ろか手術(新しい出口を作る)などの方法をとることがあるといいます。

閉塞隅角緑内障で注意すべき薬は抗コリン薬だといいます。この薬によって隅角が閉じて眼圧が上がってしまう可能性があるからだそうです。

他に、緑内障で注意すべき薬はステロイド薬といわれています。一部の人はその薬によって眼圧が上がることもあるからだといいます。

隅角検査は必要?
隅角は房水の排出口にあたります。隅角検査は、それが詰まっているのか開いているのか特殊なコンタクトレンズを目に当てて検査するといいます。

隅角の状態は変化するので定期的に検査することが推奨されています。

患者の家族にできることは?
病院の診察に同行して、患者さんの視野は欠けているのかそれがどの程度なのかを確認するのが良いのではないでしょうか。

また病院に通える状況にあるのか、目薬をきちんとさせているのかも確認しましょう。治療を継続できるようにサポートをしてあげたいですね。