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地球温暖化を防ぐ方法!?

毎年排出されるといわれている37ギガトン(370億トン)の二酸化炭素、これを減らしてゼロに近づけてていく必要がある。

更に大気中には過去に排出した大量のの二酸化炭素がある。産業革命以来、二酸化炭素の累積は1兆トンといわれておりそれを取り除く必要がある。

二酸化炭素を排出しない太陽光、風力、原子力などのエネルギー活用は既に行われている。

ここでは現在進行中の二酸化炭素回収貯留、二酸化炭素有効利用を行って二酸化炭素を削減する方法をご紹介する。

二酸化炭素を地球に戻す
アイスランド(運営するスイスのCLIMWORKS)では直接空気回収という技術を使って、僅かな二酸化炭素も吸着させてその後熱を加えて放出する。高濃度の二酸化炭素を回収して吸着剤は再利用する。

二酸化炭素年間排出量の1%、約4億トンを地中に埋める。その後2年ほどで硬い岩石に二酸化炭素は固定されるそうです。

カギとなるのは水。二酸化炭素を水に溶かすことで、より反応しやすくする。いわば炭酸水を作る。それを注入井戸に送り込み、地下600mの岩に炭酸水を放出する。

二酸化炭素は玄武岩に含まれる金属と反応して、炭酸カルシウムなどの新たな鉱物を形成する。二酸化炭素は岩石の中に永遠にとどまる。

二酸化炭素の除去はいわば時間を戻すことに等しい。しかしコンテナ75万台分の装置が必要。全世界の二酸化炭素を回収することは現実的ではない。

排出ガスをリサイクル
燃やしても二酸化炭素を排出しない燃料を作ることが必要。液体の酸化水素を、太陽光と大気で人工の光合成を起こして太陽メタノールを作る。

太陽メタノールを燃やせば二酸化炭素は排出されるが、元々大気から集めた燃料なので二酸化炭素の排出量としては実質ゼロ。

こうした燃料が本格的に運用できれば、二酸化炭素の排出量は年間10億トンに抑えられると考えられている。

問題はコストが通常の6倍かかるということ。革命はまだ始まったばかり。

セメントを作る
セメントの製造時には大量の二酸化炭素が排出される。全体の8%にあたり1つの国とすると世界3位の排出国となってしまう。

そこで二酸化炭素から作ったナノ物質でコンクリートを固め強度を増す方法を開発。カギは石炭が燃焼した時にできる灰=フライアッシュ。

化学反応を起こさせる容器を使ってフライアッシュを活性化させると、二酸化炭素を取り込めるようになるという。それがナノ粒子。

ナノ粒子を基にしたナノ物質がセメントの代わりを果たせば、セメントの使用量を減らすことができて、二酸化炭素も減らすことが可能。

セメントの使用量を10%減らすことは可能、目標は20%~25%で進められている。