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心不全は予防できる!?

心不全は最終的には死に至る怖い病気ですが、生活習慣の見直しや原因となる心臓病の早期発見ができれば対策が可能と考えられています。

4つのステージで進行
ステージA(心不全の危険因子あり)
高血圧、糖尿病などがあり動脈硬化が進んでいるような状態です。

ステージB(心臓病の働きに異常が出現)
心肥大、心拍出量低下、心筋梗塞、弁膜症、心筋症、不整脈など心不全になり得る病気を持っている状態です。

ステージC(心不全の症状が出現)
身体機能がゆっくりと低下していき呼吸困難などの症状が出てくる状態になります。この段階では根治するのは難しいと考えられています。

ステージD(治療が難しくなる)
心臓病の機能が悪くなって突然死するのも珍しくない状態です。

どうやって予防する?
ステージA、ステージBの段階では心不全の予防が可能であるといわれています。日常生活で注意すべき点は、減塩、肥満解消、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス軽減などが挙げられます。

塩分の摂り過ぎは高血圧をまねき心臓に負担をかけるので注意が必要です。食べ過ぎないことも重要ですね。適度な運動として、ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分以上、週3日以上が望ましいといいます。

早期発見するには?
早期発見するには自覚症状を見逃さないことが重要だと考えられます。息切れ、むくみなどが代表的な自覚症状といいます。その他自分で気づける体重増加、食欲不振、腹部膨満感、疲れやすい、低血圧、手足が冷たいなどがあります。

坂道や階段で息切れが起こり、ひどくなると平地でも息切れしてくるといいます。さらに進行すると安静時にも息切れするといわれています。普段と同じく距離を歩いていて息切れするようであれば心不全の可能性を考えて、医療機関を受診して頂きたいです。

立ち仕事で脚のむくみが起こることはありますが、心不全のむくみはそれとは違います、足首や足の甲を指で押して離すと直ぐには戻らない状態だといいます。また心不全では体重が1週間で2~3キロ増加することがあるといいます。むくみを感じたなら毎日体重を計ることが推奨されています。

心不全の疲れは、身の置き場がないようで辛いとか、横になってもなかなか疲れが取れないなど、今までとは違った疲れを感じたならば心不全の可能性を考えたほうが良いのではないでしょうか。

心不全の検査は、心電図、胸部X線、BNP(採血検査)、心エコー、CT、MRIなどがあります。心臓の肥大や胸水の有無などを見ていくといいます。

BNP(採血検査)は、心臓に長時間負担がかかっている場合、主に心室から分泌されるホルモンです。BNP値が40~軽度の心不全、100~心不全の可能性がある、200~心不全の可能性が高い。

心不全で心エコーは最も重要な検査だといわれています。心不全の重症度や心不全の原因となった心臓病の診断をしたり、治療を受けている人は効果の度合いみるのに有益だと考えられています。