息が上がり心不全と診断
心不全の初期には階段や坂道を上ったり、重いものを持ったりすると息切れが激しくなるといいます。呼吸器感染症で悪化しやすく、発熱で心臓に負担がかかるといいます。
これは全身から心臓に血液が戻りにくくなるうっ血によって起こる症状といわれています。血の巡りが悪くなると顔や足にむくみが出るといいます。
心不全の治療を行うことで進行を緩やかにすることが可能だと考えられています。突然死を防ぐためにも治療を継続することが大切です。
まず薬で心臓を保護したり、むくみなどを改善していくといいます。進行したら、皮下に小型医療機器を入れて拍動を調整するといいます。また、補助人工心臓や心臓移植などの治療を検討することもあるといいます。
日常生活では、減塩、過労を避ける、ストレスを軽減する、禁煙、お酒を飲み過ぎない、かぜや肺炎にかからないように注意する必要があるといいます。
心筋梗塞 心臓の働きは悪化する?
心不全の原因で心筋梗塞はもっとも多いといわれています。心筋梗塞は動脈硬化によって心臓の冠動脈が詰まって起こるといいます。
壊死した組織は元に戻らないので残った組織で心臓を動かしていくことになります。減塩や運動を無理のない範囲で継続して行くことが重要だといいます。
高血圧だけで心不全になる?
高血圧だけでも心不全になることもあるといいます。心不全は4つのステージで進行していくといわれています。
ステージA(心不全の危険因子あり)
高血圧、糖尿病などがあり動脈硬化が進んでいるような状態。
ステージB(心臓病の働きに異常が出現)
心肥大、心拍出量低下、心筋梗塞、弁膜症、心筋症、不整脈など心不全になり得る病気を持っている状態。
ステージC(心不全の症状が出現)
息切れやむくみなどが現れ、心不全の発症と考えられています。
ステージD(治療が難しくなる)
出産に伴い心不全
厚労省研究班の全国調査によると周産期心筋症は妊娠・出産 約20,000例に1例発症する病気だといわれています。
心臓病ではなかった人が妊娠・出産に伴い、心臓の機能が低下して心不全なる病気だといいます。出産1か月~5か月後までに症状が出る場合、周産期心筋症と診断されるといいます。
原因はよく分かっていないといいます。ウイルス、免疫、ホルモンが影響しているのではないかと考えられています。また、妊娠による血液量や心拍数の増加が影響しているのではないかとも考えられています。
治療法や生活習慣の注意点は一般の心不全と同じだといいます。周産期心筋症の情報が少ないかもしれませんが、治療を続けることが大切だと考えられます。