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帯状ほう疹とは?

帯状ほう疹は80歳までに日本人の3人に1人がかかるといわれている病気、近年ある原因で患者数がさらに増えているという。

増えた原因
2014年水ぼうそうワクチン定期接種が開始された。水ぼうそうウイルスは死滅する訳ではなく、何十年も体内に潜んでいる。

それが加齢、疲労やストレスなどに伴って免疫力が低下して、潜んでいたウイルスが神経を伝わって体の表面に現れてくるといわれている。

水ぼうそうのウイルスに触れると免疫力が活性化される。水ぼうそうワクチン定期接種でウイルスを抑え込んだために、後に帯状ほう疹の発症率が上がってきたと考えられている。

また帯状ほう疹の患者の約7割が50歳以上、高齢者が増えれば発症率は上がる。

早期発見、早期治療
水ぼうそうウイルスは神経節から神経にかけて現れて発疹や痛みの症状が出てくる。一番多い発症部位は胸から脇腹にかけて、体の片側に発症する。

顔には三叉神経があり、耳から口のあたりに症状がでると、顔面神経麻痺ラムゼイ・ハント症候群となる。目の近くだと、結膜炎、角膜炎、視力低下んどが起こることがある。

発症から3日以内に治療を開始することが推奨されている。発疹の痕を少なくすることが可能。前駆痛といって発疹が出る前の痛みが特徴。

皮膚科では8~9割は診断可能だが、診断が難しい帯状ほう疹もあるので、帯状ほう疹診断キットを使うことで早期発見ができるようになっている。

治療には抗ウイルス薬、鎮痛薬、抗炎症外用薬(軟こう)などが用いられる。

予防にはワクチン
予防として、帯状ほう疹ワクチンを50歳以上が対象で受けれれる。

生ワクチン
2016年から
ウイルスを弱毒化
免疫抑制剤状態 打てない
効果 50~60%
1万円程度X1回

不活性化ワクチン
2020年から
ウイルスを無毒化
免疫抑制剤状態 打てる
効果 90%以上
2万円程度X2回

※副反応が比較的強く出る