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高血圧といわれたらどうする?

日本人の3人に1人は高血圧といわれています。高血圧を放っておくと脳卒中や心筋梗塞など命にかかわることもあるといいます。

高血圧の基準値は、上が140mmHg以上、下が90mmHg以上となっています。アメリカの降圧目標値が、上が130mmHg未満、下が80mmHg未満となっていて、日本では2020年4月に新たに発表されるといいます。。

病院で血圧が正常な人の10~15%は隠れ高血圧といわれているので注意が必要です。隠れ高血圧には、早朝高血圧、職場高血圧、夜間高血圧などがあります。

血圧は血管の内側の壁にかかわる圧力のことをいいます。圧力がかかり続くと血管が痛み、壁が厚くなります。そしてやがて血管が破れたり詰まったりするといいます。

脳で起これば脳卒中、心臓で起これば心筋梗塞になります。高血圧には自覚症状がないので怖いといわれています。サイレントキラーともいわれています。

正しい血圧の測り方
家庭で血圧を測り普段の状態を知ることが大事だと考えられます。薄手なら腕まくりせず服の上からカフを装着します。チューブは腕の上側に、指が1~2本入る程度ゆるめにカフを装着します。

カフは肘の内側のくぼみから指1本分ほど上に巻きます。タオルなどを使ってカフを巻いた腕の部分と心臓の高さに合わせます。腕をまっすぐ伸ばし手のひらを上に向けて力を抜きます。

測定中は話しを止めて、1~2分間安静にした後に測定します。2回測定して2回目を記録しましょう。朝はトイレの後、服薬や食事の前が良いといいます。夜は服薬、食事、飲酒、入浴の前が良いといいます。

朝と夜2週間装着し記録しましょう。朝または夜の平均が135/85(mmHg)を超える場合、高血圧が疑われますので循環器内科などの医療機関を受診しましょう。

また、ABPMという24時間自由行動下血圧測定という携帯型血圧計をつけて、24時間普段通り生活します。30分に1回自動的に血圧を計測します。計測中は動かずに安静にします。これによって隠れ高血圧が発見されるかもしれません。公立の病院や大学病院で受けられるといいます。

重症の場合は生活習慣病の改善+降圧剤などの使用。軽症の場合はまずは生活習慣の改善を1~3か月間行ってみるといいます。

生活習慣病の改善
まず減塩が大事です。1日の塩分摂取量は高血圧の人は6g未満に抑えなければいけないといいます。高血圧の予防にも良いと考えられています。ちなみに日本人の平均は、男性約11g、女性約9gになっているといいます。

運動で良いのはインターバル速歩といわれています。ややきつめの速歩きを3分。ゆっくり歩き3分。これを交互に30分続けるのが効果的だといいます。週4日以上が望ましいそうです。5か月でマイナス9mmHgの人もいるといいます。高血圧の人に適さない運動もあります。サッカー、野球、テニスなどで、自分でやめられないからだそうです。

塩分を排出する排塩という方法もあります。体の中から塩分を出すには食事の改善がポイントだといいます。DASH食が推奨されています。NIH(米国国立衛生研究所)が行った研究に基づく食事療法といわれています。

塩分制限するのと同程度の効果が報告されているといいます。野菜、魚、乳製品、大豆製品、果物などを積極的に摂ると良いとされています。これらにはカリウム、カルシウム、食物繊維などが多く含まれていて塩分の排出を促してくれるといいます。食生活の改善だけで血圧が正常値になる人もいるといいます。