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高血圧の正体とは?

寒い日が続くと気になるのが高血圧。高血圧は、脳卒中、心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病、認知症など命にかかわる病気のリスクを高めるといわれています。

高血圧の診断基準は、上の血圧が140mmhg以上、または下の血圧が90mmHg以上でどちらか一方だけ超えていても高血圧になります。

一般成人の降圧目標は、上の血圧が130mmHg未満かつ下の血圧が80mmHg未満になるといいます。75歳以上の場合は降圧目標、上の血圧が140mmHg未満かつ下の血圧が890mmHg未満になります。

高血圧2つのタイプ
血液検査で血圧を調節している物質を測定すると血圧のタイプが分かるといいます。血管収縮タイプはレニンという酵素の値が高くなり、血液増加タイプはANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)の値が高くなるといいます。こうした検査を受けたい場合は、高血圧に詳しい医師に診てもらう必要があります。

▽血管収縮タイプ
交感神経が過敏でストレスを感じやすい人は、血管が過度に収縮し血圧が上がりやすいといわれています。ストレスを避ける、ストレス解消の方法を見つけるなどの対策が推奨されています。

▽血液増加タイプ
食塩の摂り過ぎが大きく関係しているといいます。血液中の塩分の濃度(ナトリウム濃度)は常に一定に保たれている。そのため血液中に塩分が増えると、濃度を下げるために水分も増え(血液量が増え)血圧が上がってしまうと考えられています。

通常血液中に増えた塩分と水分は腎臓が尿として体の外に排出してくれるのですが、加齢や糖尿病などによって腎臓の働きが低下してくると、排出が追いつかなくなって血圧が上がるといいます。

まずは減塩、運動も有効。運動をして心臓が収縮すると、ANPの分泌が増えて血液の量を減らすと考えられています。

高血圧の背後にメタボあり
メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満+血圧高め、血糖値高め、脂質異常などがいくつかプラスされた状態。

脂肪細胞が増えると悪玉ホルモンが出てそれが交感神経を刺激して血管が収縮して高血圧になると考えられています。

また悪玉ホルモンが腎臓に働きかけ塩分を溜め込むので血液が増加して高血圧になるという。つまりメタボになると両方のタイプの高血圧になるといいます。

減塩はだいじなのですが、メタボぎみの人は減量も併せて取り組んでいくことが推奨されています。

血圧は変動こそ危険
▽早朝高血圧
朝、目が覚める前後に血圧が急上昇するのが早朝高血圧。朝飲んだ薬が翌朝まで効いていない場合に多いといいます。薬の飲み方を医師に相談して対応するようにしましょう。

▽夜間高血圧
通常就寝中の血圧は下がるのですが、夜間高血圧になると血圧が下がらず高いままになり、血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなってしまいます。

また夜間高血圧は、腎臓病、心臓病、睡眠時無呼吸症候群に人に多いので、一度は夜間の血圧を測定して知っておくことが推奨されています。

24時間血圧測定できる機器や、家庭用でもタイマーをセットして血圧測定できる機器もあるそうなのでそれらを活用していただきたいです。