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町ぐるみで高血圧を征圧するとは?

2019年から日本高血圧学会のプロジェクト「高血圧ゼロのまち」がスタートしており、それぞれの市や町の特色を生かし総力をあげて高血圧の対策を進めているといいます。

町ぐるみの対策によって死亡率が下がったりしているのですが、学力が向上、犯罪率が下がる、人口減少に歯止めがかかるなど、思いもよらない効果も上がっているといいます。

全市民で血圧を測る 鹿児島県枕崎市
枕崎市は、脳卒中で死亡する人の割合が全国平均の1.6倍。し脳卒中の人の男性8割、女性7割が高血圧だといいます。それで高血圧ゼロのまちに応募したといいます。

目標に掲げたのは全市民の血圧測定です。市内約100か所に家庭血圧計を設置、スーパー、コンビニ、飲食店、携帯ショップ、銭湯、パチンコ店、郵便局、市の公共施設などで血圧を測定することができるようになりました。現在は新型コロナのため中断。

ある人は上146・下92(mmHg)で、かかりつけ医に電話したところ「それは危険」だといわれ、家でも血圧を測るようになったといいます。また歩数計をつけてウォーキングも始めたといいます。

枕崎はカツオが有名で塩辛が美味しい、できるだけそ食べる量を減らしているそうです。日本人には周りの人に合わせる国民性があるようです。多くの人が血圧を測るようになれば、血圧への関心や対策も比較的スムーズにいくのかもしれません。

町が開発 減塩醤油 北海道増毛町
北海道増毛町は重い高血圧の人の割合が一時北海道でワースト1。塩分の多い食事が大きく影響していました。そこで町の栄養士達が専門家の指導を受け、減塩醤油を独自に作り出したといいます。

一般の醤油は大さじ1杯あたり食塩2.6g程度ですが、増毛町の醤油は1.6g。食塩35%カットを達成。ポリグルタミン酸という成分で味を整えているので薄く感じないといいます。この減塩醤油は町の全戸に配布。

減塩醤油で多くの料理を実際に作り、町民に試食してもらいながら減塩の大切さを伝えているといいます。料理は肉じゃが、つみれ汁、かれいの煮つけ、焼き肉のたれなど。

食塩摂取量を知る
検尿で尿中ナトリウム濃度を測定して食塩摂取量を推測するといいます。カリウム濃度も測定します。カリウムはナトリウムを排出し血圧を下げる作用があります。

大事なことはナトリウムとカリウムの比。高血圧の人はナトリウムの比が大きい人ほど血圧が高いといわれています。

1日の塩分摂取量は6gなのですがなかなか難しいかもしれません。減塩が難しくてもカリウム増で血圧に対する効果が期待できると考えられています。

カリウムは野菜全般に含まれているのですが、ほうれん草、ブロッコリー、バナナ、ナッツ類などを積極的に摂りたいですね。