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特発性血小板減少性紫斑病とは

特発性血小板減少性紫斑病は、血小板が減少するため大量出血する可能性がある危険な病気。国内に約2万人の患者がいるといわれている。

このあざ大丈夫?
あざは内出血。多くの場合内出血は、血が固まって放っておいても治るが、注意が必要なあざもある。

心配なあざ
・4~5個以上ある。

・肘や膝より上または体の中心部にある。

・大きくて濃い紫斑。

・点状出血。

あざができる病気は、血友病、白血病、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などがある。

ITPとは?
特発性血小板減少性紫斑病=Idiopathic Thrombocytopenic Purpura

特発性血小板減少性紫斑病は後天的な病気。自分の免疫が血小板を攻撃して、血友病が少なくなってしまう病気。

通常は血液細胞(血小板)は骨髄で生産され、7~10後に脾臓で処理される。ITPはそのバランスが崩れて血小板が減少する。

症状として、紫斑、点状出血、頭蓋内出血、消化器出血、粘膜からの出血などが挙げられる。

粘膜からの出血には、鼻血、歯肉からの出血、生理過多などがあり、鼻血が5分以上止まらない場合は医療機関の受診が推奨される。

治療の選択肢
血小板の正常値は、15万~35万/μL

血小板が10万/μL未満だと特発性血小板減少性紫斑病が疑われる。

5万以上:特になし

3~5万:強く打った後市販薬

1~3万:打った覚えがないのに紫斑、月経過多

1万以下:鼻血、歯肉出血、頭蓋内出血、消化器出血

治療1 ピロリ菌検査
陽性 → 除菌 6割に効果

治療2 副腎皮質ステロイド
血小板数が2万/μL以下で症状がある場合に入院して投与。

<治療1、2で改善しない場合>

【新しい薬】
2010年 TPO受容体作動薬
血小板を増やす働きがある
効果が高い
副作用が軽い

継続的な治療が必要
長期的な安全性が不明

2017年 リツキシマブ
血小板を攻撃する抗体を狙い撃ちする
治療期間4週間
効果が高い(50~60%)
副作用が軽い

7割が再発する
重篤なアレルギー
免疫力が低下
B型肝炎ウイルスの再活性

脾臓摘出
効果が高い(80%)
寛解の可能性(60%)

肺炎球菌などのワクチンを打ち、免疫を高めてから摘出手術を行う

手術による合併症
免疫力の低下
血栓の増加