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行き詰まりから脱出するには?

目の前の問題に行き詰まり、どうしていいか分からない場合、スマホを生み出したスティーブ・ジョブズの発想にも影響を与えたという、アメリカの哲学者デューイの考え方を参考にするといいかもしれません。

プラグマティズム
ジョン・デューイ(1859-1952)は問題解決の父といわれています。「プラグマティズム」実践・実用主義を提唱。以前の哲学は、「神とは?}など抽象的ものをあつかってきました。

デューイは、仕事や子育てなど生活の中の具体的な問題を解決する方法を考えることが哲学だと説いたといいます。この考え方はアメリカの歴史に関係していると考えられています。

西部開拓時代は、何も無いゼロの状態から全てを作り出し問題を1つ1つ解決していきました。開拓民の子孫だったデューイは、祖父からその頃の話を聞き具体的に問題を解決する大切さを学んだといわれています。

デューイは37歳の時研究の一環として小学校を開校しました。その名は実験室学校。ある日の課題はゆで卵を作ること。

ある生徒は、お料理の本に書いてある作り方に従ってやりましょうよ。デューイは、料理の本に書かれている調理法はどうやってできたのでしょうか?

実際やってみると、卵は高温で長くゆでると固ゆで卵。高温でゆでる時間を短くすると半熟卵になる。低温で長くゆでると温泉卵になることが分かりました。

思い込みを捨てて実際やってみると、ゆで卵でも色々な方法があることが分かりました。つまり、することによって学ぶ。やり方は決まっていないことに気づく。

行き詰った経験は?
行き詰まった時は「どうしようか」と思う。行き詰まって、どうしていいか分からない子供達がいるかもしれない。

こうと決めたことが上手く行かなかった時ほどその落差が大きいのかもしれない。

行き詰まりをもたらすものは何か?
自分の実力が足りなかった時。期待しているとそれがそうじゃない場合、心が折れたりする。欲望があるときは行き詰まる。

既存の知識=思い込み・固定観念こそが問題解決の敵。問題解決の邪魔をする思い込み。決めつけると問題の本質を見失い問題が解決しない。

思い込みを打破した例
メガネは手で持つ(13世紀) → 耳にかけるフレーム(18世紀) → コンタクトレンズ(20世紀)

人は何が固定観念か自分では分からない。コンタクトレンズができるまでは気が遠くなるほどの年月を要したと考えられます。

スティーブ・ジョブズは、電話は番号を入力するボタンが必要という思い込みを捨てることで、広い画面で電話はもちろん様々な作業ができるスマートフォンを生み出しました。

目的によって手段を選ぶことが、問題解決の最善の道である byデューイ。つまり、手段ではなく目的を見極める。そうすると新しい手段が見つかる。