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インフルエンザに何度もとりつかれる!?

ウイルスは生物の細胞にとりついて初めて増殖するといいます。それでは、そもそもインフルエンザウイルスはどこから来たのでしょうか。インフルエンザウイルスは、元々は水鳥のカモを本来の宿主にするといわれています。

カモから様々な動物に感染しニワトリ経由で人に感染したと考えられています。私たちは感染すると病気になりますが、水鳥はインフルエンザウイルスに感染しても病気があまり起こらないといいます。

カモは腸の免疫システムが弱いため、インフルエンザウイルスと戦わないので病気にかかりにくいと考えられます。人の免疫システムは強固なのでウイルスと戦って、高熱や咳などでウイルスを追い出そうとして病気になると考えられています。

実はウイルスの世界は案外知られていないといいます。知られているウイルスのほとんどは私たちを病気にするウイルスなのだそうです。インフルエンザウイルスから見ると、人間をやっつけようと思ってとりつく訳ではないといいます。

ウイルスの世界
インフルエンザに何度もとりつかれるのは何故なのでしょうか。ウイルスが増殖していく過程で複製エラーが起こる場合があります。この複製エラーでウイルスの形が変化するために同じ抗体が効かなくなるからだと考えられています。ウイルスの持っている様々な戦略は凄く奥が深いですね。

時折パンデミックという劇的な世界的大流行となるインフルエンザですが、新型インフルエンザと伝えられることがありますよね。豚は鳥からも人間からもインフルエンザが感染します。豚の体内で新型ウイルスが次々とできると考えられています。これが人にも感染する可能性があるといわれています。

このように人に病をもたらすウイルスの研究が盛んに行われてきましたが、ウイルスには胎盤の合胞体性栄養膜の形成に欠かせないなど、人に役立つものもあることが2000年に分かったといいます。

全ての生物は細胞でできています。中心にある細胞核に遺伝子が納められ、水や養分を運ぶ組織もあります。ウイルスはタンパク質の殻に遺伝子が覆われているだけです。ウイルスは細胞がないので物質ということです。

東京理科大の武村政春さんは、2015年に東京の荒川でトーキョーウィルスという巨大ウイルスを発見しています。武村先生はウイルスと妖怪が大好きだそうです。どちらも人にとりつくからなのでしょうか。

地球全体で生態系として成り立っているこの世界を我々と一緒に過ごしているウイルスですが、もっと研究が進めば我々に悪さをしない良性のウイルスも発見されるかもしれませんね。