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楽しく食べて腎臓病を治す工夫とは?

腎臓に負担をかけない食事で、腎不全を防いだり、透析開始を遅らせたり、治療中の人は安定した透析治療や生活を続けるために重要だといいます。

負担をかけない食事
基本はたんぱく質を摂り過ぎないことです。たんぱく質は体内で分解されて老廃物になり、ろ過する腎臓の負担を増やすため摂取を制限するといいます。

たんぱく質の摂取量は標準体重1kg当たり0.6~0.8gです。例えば身長165cmの場合、標準体重は60kgでたんぱく質 1日36~60gとなります。

たんぱく質を減らすと筋肉量が減りやすいと考えられます。特に高齢者は寝たきりにつながることがあるといいます。腎機能低下の具合や年齢などを考慮してたんぱく質制限を緩めることもあるといいます。

筋肉の減少が激しいサルコペニアが考えられる場合や、早期の腎臓病で腎機能が余り低下していない場合、そして子供は成長を妨げないようにたんぱく質制限の例外にすることもあるといいます。

但しエネルギー量はしっかり摂る必要があるといいます。標準的な活動量の場合、1日25~30kcal。標準体重は60kgで、1日 1500~2100calになります。

食塩は控えめにしましょう。食塩のとり過ぎは高血圧につながり腎臓に更に負担をかけてしまいます。1日3~6gが推奨されています。

食材選びと調理のコツ
低たんぱく質食品の活用で、たんぱく質制限がしやすくなり、肉・魚料理が食べやすくなるといいます。そして十分なエネルギー量を摂りやすくなるといわれています。

たんぱく質が少ない食材として、砂糖、春雨、バター、マーガリン、油なども活用すると良いとされています。

また、腎臓病になると体が酸性に傾くといいます。野菜や果物はアルカリ性のためそれを防いでくれると考えられています。

但し野菜や果物にはカリウムが多く含まれています。腎機能低下はカリウムが血液中に溜まりやすく不整脈を起こしさすくなるので、カリウム制限が必要だといいます。

野菜などは切り口大きくして茹でて、そのゆで汁を捨てるとカリウムを大きく減らせるといいます。

制限でもおいしい肉・魚料理
朝食例:ごはん、オムレツ、サラダ、ふりかけ、バナナ、牛乳

昼食例:ごはん、カレイのバター焼き、しめじト玉ねぎのソテー、やっこ豆腐、ほうれん草のソテー、ミニサラダ、オレンジ

夕食例:ごはん、つくね焼、野菜のカレー炒め、きゅうりの甘酢和え、フルーツ白玉

これら3食の合計が1,855kcalで、1日の摂取カロリー以下に抑えられています。たんぱく質は51.4g、食塩は5.9gで制限値以内に入っているといいます。