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ひざの痛み対策 薬と手術の現状は?

運動療法でひざの痛みが改善しない場合は、ひざのサポーターや薬を使うことになるでしょう。念のため手術の情報もご紹介します。

ひざをサポートする装具
足底板
外側が高くなるようになっています。変形性ひざ関節症の人はO脚が多くそれを矯正するために使用します。痛みも軽くなって歩きやすくなるといいます。

サポーター
寒い日などに痛みが強く出る人などには、保温効果のあるサポーターが良いとされています。医療機関で医師に処方してもらうこともできます。

薬を総点検
外用薬
・塗り薬:軟膏、クリーム、ジェルがあり、使用感や皮膚障害の有無などによって使い分けるといいます。

・貼り薬:湿布は一般的に副作用が少なくて安全に使える薬だといいます。強力なタイプもあるので医師の指導の通り使って頂きたいです。

内服薬
・NSAIDs:副作用として長期間服用していると、胃腸障害や腎障害が出てくるので粘膜を守る薬と一緒に処方されるといいます。心血管障害のある人は慎重になる必要があります。

・COX-2選択的阻害薬:胃腸障害が少ない薬だといいます。心血管障害のある人は慎重になる必要があります。

・アセトアミノフェン:比較的に副作用が少ないといわれていますが、飲み過ぎると肝機能障害が出る場合もあるので注意が必要だといいます。

・デュロキセチン(2016~):ひざの痛みは、痛みを伝える神経を通って脳に伝わります。一方痛みを和らげる神経もあるので、デュロキセチンはその神経を活性化して痛みを和らげるといいます。副作用としては、飲み始めに眠気や吐き気を感じる人もいるそうです。

手術の種類
骨切り術
O脚でひざの内側に痛みがある場合行われます。脛骨(すねの骨)に切り込みを入れ切った部分を広げていきます。関節を調整していき人口骨を入れてプレート・スクリューで止めます。

ひざの内側だけにかかっていた負担が、ひざ関節全体で受けることができるようになります。自然なひざの感覚が保たれるといいます。術後もスポーツや農業などの重労働を希望する人に向いているといいます。

入院期間:1か月。退院後は松葉づえを使用します。元のように歩けるようになるまで4~5か月かかるといいます。術後は運動を継続してひざの良い状態を保つことが大切だといいます。

人口ひざ関節全置換術
軟骨がほとんどなくなって骨と骨がぶつかっている、進行した変形性ひざ関節症の人が対象になるといいます。痛みがとれるとともに歩きやすくなるといわれています。正座はできないので洋式の生活が推奨されています。

変形が進行したO脚の場合でもこの術は行えるそうです。生活の質がかなり向上すると考えられています。60歳以上の高齢者が対象になるといいます。入院期間:約3週間。元のように歩けるようになるまで2~3か月かかるといいます。