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近視の常識が変わる!?

成人進行近視
近視の常識を大きく変える研究成果が相次いでいるといいます。多くの人は20代前半までに近視の進行がおさまるといわれています。しかし大人になっても近視が悪化して合併症を起こすこともあるといいます。

最新の研究で、視力低下が認知症やうつ病、動脈硬化など様々な病気の危険性が高まる可能性があると分かってきました。目の機能低下と脳のあいだにどんな関係があるのでしょうか。

脳が受ける情報の約8割は目からの情報だといわれています。それが徐々に失われることで脳への刺激が減り認知機能が低下すると考えられています。何か原因があって十分な刺激が伝わらなかったり、物を見る機能が落ちていると当然脳の機能も落ちてくるということです。

視力が少し落ちてきただけと思われるかもしれませんが、やはり万病のもと色々な体への影響、どんどん悪循環をもたらすと考えられています。眼科患者の一部の方に認知機能の検査も実施し、目と認知機能との関わりを更に詳しく解明することで認知症の早期発見につなげたいといいます。

子供の強度近視
子供のうちに強度の近視に至り深刻な病気のリスクにさらされることも懸念されています。眼球は成人平均24mmといわれています。ところが6歳の男児が28mm前後になっているケースもあるそうです。そのため新たな病気のリスクがあることが分かってきています。

網膜の下に脈絡膜という層がありますが、そこが薄くなってきて病気を起こしやすくなるといいます。緑内障や網膜はく離といった失明につながる病気が発症しやすくなるといわれています。

2019年現在、子供の視力1.0未満の割合が増加傾向にあるといいます。専門家は失明につながる病気のリスクにさらされている子供が増えていることに危機感を募らせているといいます。

小さい子供達が近視を発症させてしまっている率が凄く高いといわれています。20代までに重篤な合併症起こす方いるそうです。30年50年経った時にどうなっているのか心配されます。

近視の進行抑制・予防
世界でもっとも近視の割合が高いといわれる国の1つシンガポールでは、20歳以下の8割が近視だといわれています。そこで近視の進行抑制する目薬を世界で初めてつくったといいます。

3~4年近視が急激に悪くなっていたのに近視の進行がほとんど止まっているといいます。この薬は、検査薬として使われているアトロピンを基に作られたといいます。子供の近視はコントロール出来つつあるようです。このアトロピンは、日本では2019年8月から安全性と効果を確かめる治験始まっています。

台湾でも20歳以下の8割が近視だといわれています。全ての小学校を対象に屋外にいる時間を増やすという政策がすすめられています。明るさ1,000ルクス週11時間以上浴びた子供は近視になりにくいということが分かったといいます。

屋外は1,000~10,000ルクスあります。台湾では法律を変更して体育の授業は週150分屋外で行うことが義務付けられています。またその他の授業も屋外で実施することが推奨されていているといいます。

1,000ルクス 2時間/日を目標にかかげたということです。子供達には光センサーをつけてもらい、1日浴びた光の明るさと時間を管理しているといいます。このデータから野外活動時間が分かり2時間以上を達成できるといいます。

明るい光を長時間浴びると目の奥にドーパミンが発生して、それが眼球ののびを抑えられるのではないかと考えられています。近視の発症率を低くするための科学的根拠に基づいた予防策といえるのではないでしょうか。