保存療法
けい椎症や、けい椎椎間板ヘルニアで症状が軽い場合は、保存療法で経過をみるといいます。けい椎カラーと呼ばれる首を固定する装具をつけて、首の動きを制限し、首を安定させて負担を軽減するといいます。
また温熱療法で、首や肩を温め血行を促進して痛みを和らげたり、非ステロイド系の消炎鎮痛薬などの内服薬で痛みを和らげるといいます。
内服薬で効果がみられない場合や、痛みが非常に強い場合には、神経根に神経ブロック注射を直接行い、痛みを緩和させるといいます。
けい椎症では、炎症が起きている神経根は腫れていますが、保存療法をすることで炎症が治まり、腫れが取れると神経の圧迫も弱くなり症状が改善してくるといいます。
けい椎椎間板ヘルニアでは、神経を圧迫しているヘルニアの部分を、免疫細胞が異物とみなして攻撃してヘルニアが消えることもあり、痛みが取れ完治することもあるといいます。
自宅でできる首の筋トレ
<首の筋トレ> 首下がり症候群の予防
【首の上側の筋肉の鍛える】
1.仰向けになり、体の力を抜く。
2.あごをゆっくり上げ、息を吐きながら頭頂部を床に3秒間押しつける。
3.息を吸いながら元の姿勢に戻る。
【首の下側の筋肉の鍛える】
1.仰向けになり、体の力を抜く。
2.あごを引き、そのまま後頭部全体を床に3秒間押しつける。
3.力を抜きながら,もとの姿勢に戻る。
※10回1セットとして、1日に2~3セット行いましょう。
<肩甲骨周りのストレッチ> 猫背防止
1.足を肩幅程度に開き、リラックスする。両ひじを曲げたまま、肩の高さ位まで上げる。
2.肩甲骨を中央に引き寄せるように、両ひじをぐっと後ろに引いて5秒間キープ。1日10回位が目安。
手術をする時
見極めとしては、手の細かい動きができない、歩行障害、頻尿などの排泄障害などの症状があったり、痛みや痺れのために日常生活に支障が出ている場合に手術を検討するといいます。
・椎弓形成術(脊髄が広範囲にわたって圧迫されている場合)
けい椎症のために骨にできたトゲが脊髄を圧迫しているところを、扉を開くように首の骨の後ろ側の部分を開き、脊髄の通り道を広げる。
開いた部分は、人工骨や金属などで固定。こうすると脊髄の周りに余裕ができ、圧迫がなくなるといいます。この時骨のトゲ自体は取り除かない。
骨のトゲは、通常首の前側にできていて後ろからでは取り除けないため。それでも脊髄の通り道が広がって余裕ができると圧迫がなくなるので、骨のトゲはそのままでも症状が改善するといいます。
・前方除圧固定術(脊髄が狭い範囲で圧迫されている場合)
この手術は首ののど側から手術を行う。脊髄を圧迫している骨のトゲや椎間板そのものを直接取り除くといいます。
切除して出来た空間には、人工骨やチタン製のインプラントなどを埋め込む。骨と人工骨が結合するのに半年ほどかかるといいます。けい椎カラーをおよそ1か月装着します。
長期的にみると、治療を行なった上下の骨や椎間板に負荷がかかり傷んでくる可能性があるといいます。
それに対して、人工椎間板という新しいインプラントを使う手術もできるようになってきたといいます。
取り除いた椎間板の代わりに、自然に動く人工椎間板を入れることで、特定の部分に負担が集中するのを防ぐことができるといいます。
厚労省の認定を受けた全国18施設で手術が開始され、現在は受けられる施設は少しずつ増えているといいます。


