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悪夢で眠れない?

悪夢によって眠れず日常生活に支障が出る悪夢障害は、新型コロナ感染拡大以降患者が増えているという。

またレム睡眠行動障害は、悪夢での行動が現実に現れる、叫ぶ、暴力的な行為をする病気。

これはパーキンソン病やレビー小体型認知症の前兆の可能性もあるので注意が必要。

悪夢は病気のサイン
悪夢障害
睡眠障害の1つ、成人でも年齢性別関係なく現れる。

頻繁に不安や恐怖を伴う夢をみる。起床後夢を鮮明に覚えている。

悪夢が怖くて眠れない。

悪夢のせいで憂うつな日が続く。

日中の行動が悪夢をみるためおろそかになる。

原因はストレスと考えられている。

悪夢障害の患者が新型コロナの影響で2~3倍増えたという報告もある。

治療
ストレスの原因を見つけて対処する。

例えばコロナ関連ニュースを見るのを減らす。

→ ストレス軽減

散歩や運動。

→ 脳が使われ眠りを欲する

ぬるめの湯で入浴。
ゆっくりした音楽を聴く。
読書。
アロマをたく、

→ 副交感神経が優位、リラックス

→ 眠りにつく

朝日を浴びる。

→ 体内時計を整える

眠れないという焦りを切る。

→ 眠くなるまで寝床に入らない

→ 10分経って眠れない時は一旦寝室からでる

→ 寝床で読書や食事をせず、寝るだけの場所と体に覚えさせる。

受信の目安
成人の約5割が悪夢を週1回以上みるといわれている。

悪夢によって眠れない慢性的な睡眠不足は、日常生活に支障がでる悪夢障害の可能性があるので、精神科、メンタルクリニック、睡眠専門外来などの受診が推奨される。

レム睡眠行動障害
大声で叫ぶ。

悲鳴を上げて飛び起きる。

ベッドから転落。

腕を振り回す。

隣に寝ている人を叩く、殴る、蹴る、首を絞める。

通常レム睡眠中は、筋肉の緊張がゆるみ夢を見ても体は動かない。

レム睡眠行動障害は筋肉の緊張を下げる神経調節システムが障害されることによって、寝言や行動に現れると考えられている。

なりやすい人は、男性に多く、高齢者の10%という報告も国際的にはある。

自覚がないために1人で寝ている人は気づきにくい。

脳内物質のαシヌクレインが関係していると考えられている。

この物質はパーキンソン病やレビー小体型認知症とも関係があるといわれており、レム睡眠行動障害はこれらの初期症状として出現することがある。

パーキンソン病
手の震えなど体の動きに障害があらわれる。

レビー小体型認知症
認知症の約20%を占める。

またレム睡眠に影響する抗うつ薬も引き金になって、レム睡眠行動障害が出現することがある。

震え、動きのぎこちなさ、自律神経症状、認知機能低下などが思い当たることがないか確認する必要がある。

夢に関連した異常行動が続く場合、放置しないで受診が推奨される。

問診は家族も行う。

疑いがある場合、入院して睡眠ポリグラフ検査(脳波、心電図)などで診断する。

治療
飲み薬 抗てんかん薬のクロナゼパムが中心。

症状を抑える対症療法。

十分に改善しない場合、ベッドから床に敷く布団に変える。

ベッドパートナーと距離を保つ。

将来パーキンソン病やレビー小体型認知症の発症の可能性があるので定期通院が望まれる。