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群れない生き方とは?

人間の社会では群れないというのはほぼ不可能なのかもしれません。オランウータンの群れない生き方ある意味うらやましいです。

オランウータンはマイペースでしかも1日の半分は寝ているといいます。東南アジアの熱帯雨林では常に高い木の上で過ごし、他の動物から狙われず果物を好きな時に食べるといいます。

他のオランウータンと会うこともなくまさにマイペースで暮らしているようなのです。それに比べ人間は相手と一定の距離を保つことが下手かもしれません。

オランウータンは常にひとりなので、嬉しい楽しい嫌だという感情を表現するする必要がないといいます。人間は何かをアピールしなければならない社会に生きているのかもしれませんね。

霊長類ヒト科に属するのは、チンパンジー、オランウータン、ゴリラ、ヒトですが、群れを作らないのはオランウータンだけなのだそうです。

進化の道のり
1千万年以上前、ヒト科の祖先はアフリカにいたといわれています。オランウータンはそこから旅立って東南アジアに辿り着いたといいます。

アジアの熱帯雨林は果物1年中は実らないそうです。ものによっては3~5年に1度しか実らないのもあるといいます。群れのままでいると、1本の木に辿り着いてもみんなで直ぐに食べつくしてしまい、みんなが飢えてしまうことになりかねません。

オランウータンは少ない食べ物を奪い合いしないように進化の過程で群れることを止めたと考えられています。そうしながら厳しい環境を生き抜いてきたのではないでしょうか。

オランウータンは、ドリアン(果物の王様)、マンゴスティン(果物の女王)、イチジクを好んで食べるといいます。何もない時は木をはぎ取って飢えをしのいでいるようです。

オランウータンはメタボ体質でたくさん食べて体脂肪にして蓄えているといいます。このように体脂肪にして蓄えるのはオランウータンと人間しかできないそうです。

体脂肪を蓄えておけば結構それで生きられると考えられています。大勢でいると結局いちばん強いのが取っていくのかもしれません。

またオランウータンはひとりで生きるだけでなくて、大きな体で木の上で生活することを選んだので敵に襲われることもないということです。おかげで現在まで生き延びていると考えられています。

生態
オスにだけやってくる人生の選択というのがあるといいます。オランウータンは15歳以上になるとフランジといって頬が大きく盛り上がるといいます。男性ホルモンが関係していると考えられています。

自分より強いオスがいる時はあえてアンフランジのままでいるようなのです。アンフランジとフランジでは喧嘩にならないからだそうです。強いものが年を取ったりして弱ってくるとチャンスとばかりフランジに変貌するようです。

フランジオスは一生喧嘩をしなければなりませんがメスにはもてるといいます。アンフランジのオスはもてないので、メスにたいしてストーカー作戦をとるといいます。

メスのほうはというと何と熟女がもてるといいます。出産経験があったほうが子どもが得られる可能性が高いからだと考えられています。子育ても上手いかもしれません。

オランウータンのメスは、15~18歳で一度出産して、寿命が40~50歳くらいでほぼ死ぬ直前まで子どもを産めるといいますから驚きます。メスは20代~40代がモテ期のようです。

オランウータンの世界は、フランジオスとモテるメス、アンフランジオスとモテないメスしかカップルにならないそうです。厳しすぎる世界のような気がします。

おもしろオランウータン
人を観察し時々まねるオランウータンがいて個性的な行動をするといいます。ブラシで池の石を掃除する、洗濯する、ハーモニカ演奏、ガーデニング、読書、雑誌を読むなどです。