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骨粗しょう症の対策とは?

骨粗しょう症は、骨がスカスカになり骨折しやすくなったり寝たきりにもつながる怖い病気です。骨を強くするにはカルシウムをとればいいと思っている人も多いかもしれません。でもそれだけでは不十分、あるビタミンも必要不可欠といわれています。

ビタミンD
ビタミンDは食べ物から摂りますが、太陽光を浴びて私たちの体内で作ることで得ることができます。私たちの皮下脂肪にはビタミンDの元になるコレステロールの一種が含まれているといいます。

このコレステロールに紫外線があたることで化学反応が起こりビタミンDが作られるといいます。このビタミンDは肝臓と腎臓で代謝され、活性型ビタミンDになることでその効果を発揮するといわれています。

活性型ビタミンDはカルシウムを小腸で吸収されるのを助けるといいます。骨の材料となるカルシウムは吸収されにくい栄養素といわれています。活性型ビタミンDはその吸収を促進する大切な働きをしていると考えられています。

また、骨は毎日少しずつ作り替える骨代謝を繰り返しているといいます。活性型ビタミンDは、骨にカルシウムを取り込ませ強い骨の形成を助ける働きもしていることが分かっています。ビタミンDは骨作りの縁の下の力持ちと考えられています。

若い女性は日焼け止めクリームをしっかり塗っていることも多いのではないでしょうか。極端な紫外線対策をしていると皮膚でビタミンDが作られなくなって不足に陥る恐れがあるといいます。

元々女性は骨密度が低く骨粗しょう症なりやいといわれています。若い頃からの対策が必要と考えられます。顔と手を出して日光を浴びるのですが、冬場で1時間、夏場は日陰で30分が目安になるといいます。

痛くない骨折に注意が
骨粗しょう症で起こりやすい骨折は、腕の付け根、手首、脚の付け根、背骨の4か所といわれています。中でも多いのが背骨の圧迫骨折といわれています。しかもこの圧迫骨折は痛みを感じないこともあるのだそうです。

背骨はS字になっていて体を支えているといいます。圧迫骨折するとそのカーブがひずんできます。そうすると、圧迫骨折が次々とドミノ倒しのように新しい圧迫骨折が起こってくるいいます。

背骨の圧迫骨折を起こす確率は、すでに1か所あると2.4倍、2か所以上あると4.9倍なるといいます。圧迫骨折は寝たきりになるリスクも高まり、死亡のリスクも上げるといわれています。圧迫骨折が1つある人は適切な治療をして頂きたいです。

圧迫骨折がある人の3分の2は骨折に気付いていないそうです。圧迫骨折になってしまうと高い所に手が届かないとか日常生活に支障をきたします。また肋骨が開きにくくなり息苦しくなるといいます。それに胃食道逆流症の恐れも出てくるそうです。

圧迫骨折のチェックする方法は、正面を向いて、壁に背中、尻、かかとをつけます。圧迫骨折があると頭と壁の間に隙間ができるといいます。そのような場合はかかりつけ医に相談してX線検査を受けて頂きたいです。

骨粗しょう症になりやすい人は、高齢者や閉経後の女性、糖尿病・慢性腎不全・関節リウマチがある人、家族に骨粗しょう症のある人がいる、喫煙・過度の飲酒、運動不足、若い頃厳しいダイエットした人になります。

薬で骨の強さを改善
破骨細胞が古い骨を壊して、骨芽細胞が新しい骨を作るといいます。健康なときはこの2つはバランスがとれているといわれています。

骨が壊されるのを抑える薬は、ビスホスホネート薬、抗ランクル抗体薬、SERMなどがあります。骨をつくる働きを助ける薬は、副甲状腺ホルモン薬、抗スクレロスチン交代薬、活性型ビタミンD薬、ビタミンK薬などがあるります。

大前提は十分なカルシウムやビタミンDを摂ることだといいます。そして、骨粗しょう症の薬を自己判断で止めないこと、治療を続けることがとても大切だと考えられます。

2018年秋からビタミンDの充足状況を調べる検査が保険適用になったといいます。ビタミンDの血中濃度1mL当たり30ng以上が充足といいます。不足している場合は、不足分に応じたビタミンの補給が必要になります。