座っているだけで腰への負担が増えやすい。立っている時を1とすると、何気なく座っている時は1.4といわれている。
30分以上座り続けるような場合、何も意識・対策しないでいると腰に負担がかかる。
座り仕事の人は、ずっと座ったままでいないで時々立って腰を伸ばすことが重要である。
1日中座りぱなしでいるセデンタリー・ライフスタイルは、糖尿病のリスクは2倍、死亡リスクは2割増しと報告されている。
定期的に立ち上がってストレッチすることが推奨されている。
座り仕事の腰への負担
まっすぐ立っている時は、骨盤は少し前に傾いている。背骨が緩やかなS字カーブになっている。腰への負担が少ない。
座ると骨盤が後ろに傾きやすい。背骨のS字カーブが崩れる。腰への負担が増える。
座らなくてもよいのであれば、立って作業した方が腰への負担を防ぎやすい。
ドライバーの対策
長時間運転していると仙骨座り(お尻が前方に移動する)になりやすい。
酷くなってくると、太ももの裏側がしびれるような痛みが走る。
<腰痛対策>
1.腰を反らすストレッチ
腰が重かったのが少し和らいでくる。
2.姿勢を戻す。
背中が丸まってくると腰が痛くなるので、こまめに姿勢を正しくする。
※一番良いイスは、深く座っても背もたれにもたれた時に体にフィットするもの。
運転中全身振動は、職業性腰痛のリスクであることが分かっている。
舗装されていない道路での運転を想定すると背もたれ、座面とのフィット感があるほうがよい。
車の座席を変える代わりに、クッションやタオルを使う方法がある。
座面に深く座りづらい、深く座ると疲れる場合は、骨盤前傾サポート。
お尻の下にタオルなどを敷くことで骨盤を立てる。
座面大きさや自分の体形などに合わせて厚みを調節して下さい。
デスクワークの場合
多いのは猫背。
腰痛歴がある人は可能ならフィット感の良い自分に合ったイスを使う。
<イスの条件>
・背もたれの高さが十分にある。
・座面の高さを自分で調整できる。
深く腰掛けた時にひざの裏が圧迫されるイスは座面の奥行きが長過ぎてよくない。
足元を整理してイスが机から離れないようにする。
座面は足の裏が床にしっかり着く高さ。
ひざの角度は90度。
座面に深く腰掛け背もたれにもたれる。
ひじの角度は90度以上110度が目安。
Q:座面が大きすぎるイスを使う場合は?
A:骨盤前傾サポートと腰椎前わんサポート。
腰椎前わんサポートは、腰の真後ろに折りたたんだタオルをあてる。目安は幅は15cm以内。
また、ノートパソコンスタンドを使って丁度良い高さに調節するのも推奨される。
パソコン画面の高さは、目線は少し下に向くように。
目と画面の距離は40cm強、離れすぎると腰に負担がかかる。