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広告付きポケットティッシュ(ポケティ)の不思議

ポケティの魅力
ポケティからすればもらわれることを夢見てひたすら待つ毎日、そして嫌な顔して避けられたり、カバンの中で忘れられたりしています。

しかしコレクターにとっては、ポケティほど魅力的なアイテムは他にはないといいます。

キャラクターもので特に珍しいのは形が四角じゃないもの、そのような変形型のものはコストが高く最近ではあまり見られないといいます。

例えば、日本郵政のマスコットキャラクター アイちゃん(1990~2007)などは超レアものといわれています。

ポケティはどこに行ってもあり、タダで手に入るがどこに何があるか情報がないというのが、ある意味で魅力といえるのかもしれません。一期一会です。

広告の部分がなかには手書きのものがあって、印刷とは違った味わいがあり作り手の思いを感じることもできるといいます。

経済の縮図
ポケティは経済の縮図かもしれない。その時々どの業界に勢いがあるか、その業界がどう変化してきているかが分かるといいます。

1990年代は消費者金融のポケティが増えたといいます。大手が成長していって、その競争の中でポケティが乱れ飛んだといわれています。

1993年になると自動契約機が導入されて、消費者金融業界が一気に盛り上がったことがありましたね。

2000年以降には銀行と消費者金融が共同出資した会社も誕生し、ポケティに載る芸能人がどんどん大物になっていったりしました。

2000年代はそこに起用されることがある意味芸能人としてのステイタスになっていたのかもしれません。激動の30~40年がこのポケティの中に詰まっています。

ポケティは超有能な営業部員
1.1時間あたりの配布数は、チラシが20~30枚に対し、ポケティは約500個でチラシの15倍以上になるといいます。

2.チラシに比べてポケティは長持ちするので、広告を何度も見て情報が脳に定着し購買につながりやすいと考えられます。反復接触による広告効果というそうです。ポケティならではの強みといえるでしょう。

3.ターゲットに狙い撃ちできるといいます。ポイントはポケティを配る場所、配る時間、配る相手でそれらを自由に決めることができます。

ジャパニーズカルチャー
ポケティの街頭配布は海外の国ではほとんど見られないといいます。日本人のDNAに染み付いた特有の文化だと思われています。

日本人は古い時代から紙を懐に入れて持ち歩く習慣があったといいます。古くは平安時代からだといいます。懐紙といって、お菓子をのせたり、時には思いついた歌を書いたりしたと考えられています。

欧米で懐紙の役割を果たしていたのはハンカチーフ、汗を拭くのも鼻をかむのも1枚のハンカチーフだったといわれています

1600年代の初頭、伊達政宗が派遣した使節団がフランスのサン・トロペに到着。日本人は鼻をかむ度に紙を捨てた、町の人々はその紙を拾ったといいます。貴重な記念物だと思ったようです。

また日本では江戸時代から街頭で配布する習慣が根付いていたといいます。瓦版、チラシの原型といわれる引札など、配布物を受け取ることに慣れ親しんでいたといいます。

紙を持ち歩くと、街頭配布が現代の広告付きポケットティッシュにつながったと考えられています。

ポケティの歴史
ポケティは1968年に高知県の明星産商で作られたといいます。当時は広告宣伝に使用されていたのはマッチです。そこで、ちり紙を折りたたんで広告宣伝をいれたら、マッチに取って代わる広告物になるはずだと考えたそうです。

ちり紙を折りたたむ機械の開発から始まったといいます。折りたたんだものは手作業で袋詰めしたといいいます。当時は高度経済成長期で、ポケティの最初の大口顧客になったのが富士銀行といわれています。1ロット10万個。

それから他の銀行でも使うようになり、さらに現在のように全国的に使われるようになったといわれています。