音読は脳全体を使う、体でいうと全身運動に当たるという。脳は使わないと衰え、使えば改善が期待できると考えられている。
音読と脳の関係
脳のMRI画像で確認できるが、黙読より音読の方が脳が活発に活動していることが分かる。
音読の方が脳を沢山使う。声を出すその声を耳から聞く、色々な脳の使い方をしている。
前頭前野は人間だけが発達している部位で、他者とのコミュニケーション、記憶、学習、注意などの機能があることが分かっている。
音読することでその前頭前野を沢山使うと考えられている。
2008年東北大学の研究によると、仙台市の高齢者に音読と簡単な計算を行って貰った。
音読と簡単な計算を1日20分(週3~5日)半年間継続。
<認知機能テスト MMSE>
トレーニングした人は、トレーニング前後で認知機能テストでは安定を維持した。
トレーニングしない人は、認知機能テストで半年後にはスコアが下がっていた。脳の老化現象。
<前頭前野機能テスト FAB>
トレーニングした人は、半年後には良くなった。
トレーニングしない人は、半年後も変わらない。
口も鍛えられる
口腔機能をコロナ流行前後を比較、高齢者約50名を調査した結果、
滑舌測定で50%が低下。主観的衰えでは30%低下。
認知機能の低下は、誤えん性肺炎つながるので心配です。
発音、会話をすることが重要であり、音読が有効。好きな小説、詩など何でもいい。
1人でもいいので、大きくはっきり声を出しながら読むことが大切。
様々な発音が入っているので、唇の先の機能、舌の巧みな動きなどが、日々のトレーニングで底上げされる。
口やのどの機能を維持することは健康長寿につながる。
人との会話を楽しむ、美味しいものをみんなで食べるなど、人生の豊かさに直結する。
音読のポイント
1.速く読む。
2.読む内容は何でもよい。好きな本、新聞など。
3.分量の目安。
文庫本2ページ、新聞の社説欄など。
4.毎日続ける。