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リハビリと再発予防について

脳出血やくも膜下出血を起こすと、手術で脳の状態を安定させることはできるが元に戻すことはできないため後遺症が残りやすいといいます。

発症から半年ほど経つと運動能力は改善しないといわれています。半年はしっかりリハビリを続けることが大事だといいます。重度でなければリハビリで社会復帰が可能だといいます。

後遺症はさまざま
後遺症の現れ方は病気の重症度、出血の部位などによりさまざまだといいます。

神経症状
1.運動障害:ほとんどが片側のまひ、顔・手足の右側や左側に。うまく歩けなくなることもある。

2.感覚障害:手足のしびれ、物に触っても感覚がない、熱いもの・冷たいものに反応しないなど。

3排尿障害:尿漏れ、頻尿など。

4.構音障害:ろれつが回らないなど。

5.えん下障害:食べ物、飲み物がうまく飲み込めない。誤嚥性肺炎を起こす恐れがある。

高次機能障害:周囲の人には見えない障害。
失語:会話・言葉の理解が難しくなる。文字を書けない、読めない、計算できないことも。

失行:運動障害はないのに、道具が使えない、服が着られないなど。行おうとしていることを理解しているのに実行できない。

失認:知っているはずのものを認識できない。視覚・聴覚・触覚などの障害はないのに。例えば、左右、何指か、家のトイレの場所、電話の着信音が何の音か分からないなど。

記憶障害:思い出せない、覚えられないなど。

※先行+記憶障害の場合、手順をふめずしごとがうまくできないといわれています。「元気になったのになぜ?}と思われることもあるといいます。

リハビリの進め方
急性期(発症~4習慣病ほど):脳卒中治療の入院期間。手術後早期にリハビリ開始。
手足を動かす、座る、立ち上がる、歩くなど。ひも結び、手芸、物を掴んで放すなど。
えん下障害のリハビリは、口の運動、誤えんを防ぐ呼吸など。
言語障害のリハビリは、短い文章を声に出して読む、聴いた言葉に当てはまる絵を指すなど。

回復期(3~6か月):症状が安定してくる期間。後遺症によってはリハビリ入院。平行棒内で支えられながらあるく、杖をつかってあるく、つえなしで歩く。
退院後、日常生活を過ごせるように食事、着替え、排泄、家事、入浴などを練習する。

維持期:その後ずっと。覚えたリハビリを家庭で続ける。時間がかかってもできることは本人がやる。
できる範囲で役割を担当する。食事前にテーブルを拭くなどです。
一人でできないことはサポートしてもらう。無理に行うと不安やストレスから脳に悪影響を及ぼす。
外に出て人とコミュニケーションをとることも大事。

※手足のまひがある場合、数か月のリハビリにより7~9割の人は、必要に応じて足の装具をつけますが自分で歩けるようになるといいます。

えん下障害が重症でも、退院後もリハビリを続けると多くの人は自分で食事をとれるようになるといいます。

介護保険サービス:脳卒中を起こした人が後遺症の程度によりますが、40~65歳から受けられます。地域包括支援センターのケアマネジャーにご相談下さい。

デイサービスやデイケアは、同じ病気・同じ世代の人と接することが可能なので、生活や活動の意欲が出やすいと考えられています。

再発予防のため
脳卒中を起こした人は危険因子があるので、そのままだと再発の恐れがあるといいます。その危険因子の対処する必要があります。

高血圧は、薬、減塩などの生活習慣の見直しをして血圧を正常範囲にコントロールしましょう。喫煙していた人は禁煙が必須です。

血糖、コレステロール、中性脂肪、体重など全身を管理し、1年に1回は健康診断で必ずチェックしましょう。