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辛いものはお好きですか?

トウガラシはカレーやキムチ、ペペロンチーノ、トムヤムクンなど世界中の食文化に入っているのは、病みつきになるクセがあるからではないでしょうか。

クリーム・ファンタジーという品種は熟すと甘みがのって梨のような味になるといいます。そもそもトウガラシの辛味成分カプサイシンは胎座で作られるといいます。

何段階もステップを踏まないと辛いもの(カプサイシン)は作れないと考えられています。それぞれをやるパーツは実は同じナス科のトマトにもあるそうです。

カプサイシンを作る遺伝子があってもそれが機能する、しないがあるといいます。トウガラシの遺伝子がたまたまこの能力を獲得したらしく、部品は既にあって最後のひと押しが偶然この辛さを生んだと考えられています。

トウガラシのような赤い実がなる植物は基本的に鳥を呼ぶためなのだそうです。鳥が実を食べて種をあちこちにばらまくといいます。鳥はトウガラシの辛さを感じないといいます。

トウガラシは何故カプサイシンを作り辛くなるのか?
山ネズミにトウガラシ(辛くないもの)を食べさせたところフンに残った種は奥歯で砕かれ発芽できなかったといいます。カプサイシンを作るのは、哺乳類に食べさせない戦略だと考えられています。

例えば、キダチトウガラシような野生種は上向きに実がなるものが多いといいます。鳥が食べやすいように工夫されているような気がします。また熟してくると勝手に外れて自然に種まきされるといいます。

激辛を求めてエスカレート
キャロライナ・リーパーはハバネロ(35万スコヴィル)より辛いといわれており、辛さの単位で220万スコヴィルというから凄いです。スコヴィルとは砂糖水で何倍に希釈すると辛みを感じなくなるかを表した単位です。ウイルバー・スコヴィルが発案したもので、1912年から現在まで世界中で辛みの目安に使われているといいます。

インドでは強力なトウガラシを作れば兵器になると品種改良をしているといわれています。ブート・ジョロキア100万スコヴィルを使って、テロ対策用に催涙弾を作ったといいます。純粋なカプサイシンは1600万スコヴィルといい辛みの最大限だといわれています。

珍しいトウガラシ
世界にはおよそ3000種類のトウガラシがあるといわれています。ボリビアン・レインボーは赤く熟すまでに多様な色に変化するといいます。。カレイドスコープはドイツで開発された甘いトウガラシで青りんごのような風味でサラダに最適だそうです。

バーズ・アイ・ベイビーは鮮やかな色と丸っこい形が観賞用にも最適なんだそうです。ロコトは標高1000m以上の高地でしか育たない激辛、種が黒いのも特徴だといいます。

病みつきの正体
トウガラシの辛さを感じると脳の中に快楽物質のβエンドルフィンが放出され、いつしか美味しい、幸せという気持ちになってしまうと考えられています。鳥類や他の哺乳類などには見られない現象なのだそうです。

辛さが嫌になるのではなく好きになるのは、頭の中で快楽として変換するからだといわれています。これが病みつきになるメカニズムのようです。