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遠隔操作ロボットの可能性

遠隔操作ロボット
人の代わりに働くロボットといえば、自動車工場などで稼働する産業ロボットや、警備員の代わりに空港を巡回する警備ロボットなどがある。

このように従来のロボット開発は、決まった環境の中で特定の仕事をする自動ロボット中心に行われてきた。

コンビニ業界
一方最近にわかに注目されているのが遠隔操作ロボットだ。コンビニは国内に57,000店あり、全てが労働力不足に直面していてその解決法がほぼ無い状態。

遠隔操作ロボットを使うことでオフィスにいて店内の商品陳列が可能。全部同期しているのでロボットと人の動きは、普通に直感的に物を掴みたいと思ったらハンドを動かして作業ができる。

コンビニでは4000種類位の商品があり、形状になおすと200~300位のパターンがある。そこで開発したのがロボットハンド、それにはグリッパーという人の手と似た機構や真空吸引装置がついていて商品を傷めることなく陳列できる。

コンビニの寒いバックヤードでの作業が大変で辞めてしまう人も多いらしい。コンビニの慢性的な人手不足が遠隔操作ロボットによって働き方革命をして解消できるのかもしれない。

建設業界
また、体に負担の大きい建設重機の作業などを遠隔操作することで労働環境を改善しているという。

既存の重機に遠隔装置を後付けして、インターネット経由で動かすシステムが開発された。

建設業界も慢性的な人手不足、遠隔操作で労働環境が向上すれば人材の確保もしやすくなると期待されている。

さらに建設業界では年間300人以上亡くなっているといわれている。全産業の3分の1にあたる人数になる。遠隔操作が人の命を守ることにもつながっている。

このようにテレワークがオフィスワーク以外の分野にも拡がってきている。

宇宙開発にも
人類が思い描く月面基地の建設や、火星への移住を実現するためには現地での労働力をどう確保するかが大きな課題になる。

今現在宇宙で器用な作業をできるような労働力というのは人間しかいない。しかし宇宙では人間の労働力は効率が悪く、1時間当たり500万円~1500万円というふうな凄いコストがかかっている。

そこで宇宙用作業ロボットという人間より安価で安全な作業手段を提供することで、最終的には宇宙での作業コストを100分の1に下げるという開発が進められているという。

地上から遠隔操作できるロボット、基地内での様々な作業を地上からの操作で処理できれば、宇宙へ送り込む人間の数を減らすことができる。

月面での作業自体は自動でもできると思われるが、ただ何か作り込む必要がある場合、遠隔操作ができるとその場で行って石を砕くなどそのまま操縦できる。

遠隔操作ロボットはプログラムが必要ない。人が場面場面で判断して臨機応変に作業を進めることができる。

精度の高い遠隔操作をする鍵は、目の部分に使われているカメラ。高画質な画像を両目で撮れるようにすると、非常に遠近感のある細かいところまで見られる画像が操縦者のところまで届くので、器用で難しい作業ができるようになる。

人が地球を開発した時のように、地球の外の場所も開発していくような時代に入ってきている。そこには遠隔操作でのロボット操縦が必要不可欠になってくるのかもしれない。