関節リウマチの患者は全国で80万人、その約8割が女性(20~40代)、新薬の登場で寛解する人が増えているという。
2020年の関節リウマチ診療ガイドラインでは、妊娠出産を希望する人、高齢者について取り上げられている。
薬の使い方に注意
妊娠出産
現在は関節リウマチの治療と妊娠出産は両立可能と考えられている。
但し薬によっては、流産のリスクを高めたり胎児の発育に悪影響を及ぼすこともある。
一時的に薬を中断したり変更する場合もある。
・メトトレキサート(抗リウマチ薬)
流産のリスク、胎児の発育に悪影響を与える怖れがあるので、妊娠前に中止する。
妊娠中に使える抗リウマチ薬は、タクロリムス、サラゾスルファピリジンなどが挙げられる。
・生物学的製剤
胎盤を通過しないエタネルセプト、セルトリズマブ、ペゴルなどを使用する。
・JAK阻害薬
妊娠前、妊娠中、授乳期いずれも使用できない。
・ステロイド
炎症を抑えて痛みを和らげる。
妊娠前、妊娠中、授乳期いずれも使用可能。
但し、長期の使用は控え、痛みが強いときだけ使用する。
・鎮痛薬
妊娠前〇、妊娠中△、授乳期〇
妊娠後期には使用できない。
※どのように治療を進めたいか主治医とご相談下さい。
治療効果の満足度が6倍にもなるという報告もある。
パートナーと一緒のカウンセリングが推奨される。
高齢者
副作用対策が重要。
患者の6割は65歳以上の高齢者。
免疫を抑える薬が多い。
高齢者は感染症などの副作用が起きやすい。
生物学的製剤、AK阻害薬の主な副作用として、
肺炎、尿路感染症、蜂窩織炎、帯状疱疹などが挙げられる。
ステロイド主な副作用として、
骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化などが挙げられる。
感染症の予防
マスク着用、うがい、手洗い
ワクチン接種(インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹)
※自己判断で薬を中止すると症状が再び出る怖れがある。
状態が良ければ医師の判断で薬を減らすこともある。
副作用もあるが使うことのメリットの方が大きい。


