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サバンナの共同生活とは?

アフリカのサバンナには、鳥や虫、動物達が暮らすユニークなシェアハウスがいくつもあるという。

シロアリ塚に住む同居人

コビトマングースだ。コビトマングースは早朝の日光浴が日課。コビトマングースはおやつ代わりにシロアリを食べるので、恩知らずの住居人のようだ。

シロアリは壊れた塚を頻繁に修繕している。それを餌として狙うのはマタベレアリ。マタベレアリガ大挙してシロアリを襲う。

塚の修繕との時間の勝負になる。壊れた穴が修繕されると塚の安全が確保される。残念ながらコビトマングースは守ってくれないのだ。

ノドジロオオトカゲが餌を探しにやって来る。シロアリ塚の中は空気口があって住みやすい環境にあるようだ。色々な爬虫類も住みついている。

ノドジロオオトカゲはヘビやヘビーの卵を狙ってシロアリ塚にやってくるようだ。

鳥の巣に住みつく同居人

シャカイハタオリの巣に間借りするカマキリ、カラハリツリートカゲ。

シャカイハタオリの巣をシロアリが食べつくそうとするが、無料で同居する代わりにカマキリやカラハリツリートカゲがシロアリを駆除して巣を守ってくれる。

ピグミーハヤブサは自分では巣を作らず他の鳥の巣に勝手に住み着く。シャカイハタオリの巣にもだ。しかも巣を守ってくれるカラハリツリートカゲを餌にしてしまう。

ホソマングースが侵入することもある。シャカイハタオリやピグミーハヤブサの子供が狙われる。シャカイハタオリの子供の8割は大人になるまで生き残れない。

このマングースが生存率が下げる一因になっている。しかし、ピグミーハヤブサには鋭い爪とくちばしがあるのでホソマングースを追い払うことができる。

アフリカワシミミズクはシャカイハタオリの巣のてっぺんに居を構える。眺めが抜群で居心地が良いだけではなく、極めて安全だからだ。

敵となりうる存在を遠くからでも見つけることができる。アフリカワシミミズクは、まるで巣全体を守るかのようにシェアハウスの一等地から監視している。

ツチブタの巣穴の同居人

ツチブタは夜のほとんどを餌探しと巣を作るための穴掘りに時間を費やす。またツチブタは危険を避けるために沢山の穴を掘り頻繁に巣を変える。

ツチブタは7か月の妊娠期間後に出産、たいていシングルマザー。昼間寝ているツチブタだが、夜は子供のために餌を探す。

ツチブタの巣穴にはイボイノシシも住んでいる。ツチブタの真逆で、イボイノシシは昼間は活発に活動する。

イボイノシシの子供はハイエナなど他の動物の格好の餌になる怖れがある。時にはツチブタの巣穴はそういった危険を避けるシェルターにもなる。

ツチブタの巣穴は鳥にもメリットがあるという。ヒメハチクイは通常は川の土手に穴を掘って巣を作るが、ツチブタの穴も丁度良い具合のようだ。

またアフリカタテナガヤマアラシも、このシェアハウスの住人。日没後同じように食料を探しに行く。コウモリに続いて入口から出ていく。

それぞれの生き物が部屋を自分に合うようにリフォームして住んでいる。

ハジロアリヒタキもツチブタの巣穴の同居人。ツチブタとハジロアリヒタキは巣の外でもある関係を築いている。

ツチブタは冬は昼間に餌を探す。ハジロアリヒタキはシロアリの塚を見つけるためにツチブタを追いかける。

ツチブタが壊したシロアリ塚は、ハジロアリヒタキにとって正に豪華な食卓になる。シロアリを食べようと他の鳥たちも近づいてくる。