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統合失調症とは?

統合失調症は、およそ100人に1人がかかるといわれており10代後半から30代といった若い世代に発症しやすいといいます。

3つの症状
陽性症状
陽性とは、本来ないはずのものがあるということ。主に幻覚と妄想があるといいます。幻覚=幻聴、幻視、幻臭、幻味などが挙げられます。中でも人の声が聞こえるなどの幻聴が多いといいます。

妄想とは現実的ではない考えなどを信じて、そのことに心がとらわれてしまうことだといいます。オカルト映画の主人公になったみたいに恐怖に包まれるといいます。

陰性症状
感情の平板化:外部からの刺激に対して、自然に起こるはずの喜怒哀楽の感情が起こりにくくなるといいます。感情が動かないというようなことです。

意欲の低下:服装、化粧、持ち物など身だしなみへの関心が低くなるといいます。酷い場合は何か月もお風呂に入らない人もいるといいます。

認知機能の軽度の障害
物忘れや集中力が落ちたりして日常生活に支障をきたすことがあるといいます。

青春を失う!?
発症しやすい年齢は15~35歳といわれており、男性は21歳、女性は27歳が多いといわれています。

高校生や大学生、会社員の新人など、本来社会人として生活していくための準備期間を失うというのが、とても苦しいのではないかと考えられています。

今のところ原因ははっきりとは分かっていませんが、病気のなりやすさ(脆弱性)や様々なストレスなどが重なって、統合失調症を発症するのではないかといわれています。

また、遺伝の影響があるという報告もあるといいます。但し父母がそうであっても9割の人は発症しないそうです。

病気のサイン
統合失調症の殆どの患者さんのは、幻視や幻聴などは本人にとっては全て本当のことに思えているので、自分が病気だという認識はないようです。

症状の進行期の前の前兆期に、周囲の人が病気のサインを見逃さないことが大切だと考えられます。

朝食を食べて学校に行く、友達付き合いをする、などが急にできなくなりふさぎ込むようになったら、病気の前兆かもしれません。

最近ではSNSで変なことを書いていると、友達が気づくこともあるといいます。サインに気付いたら頭ごなしに否定せにず、まずは話を聞きましょう。

幻覚や妄想も本人にとっては現実。そういう体験をしているのだと受け止めて、よく聞くことが大切だと考えられます。

病気の前兆かもしれないと感じたら、家族だけで抱え込まずに、担任の先生やスクールカウンセラー、全国の都道府県や政令指定都市に設置されている精神保健福祉センターなどに相談しましょう。

幻覚や妄想などの症状があれば、精神科の受診が奨められます。受診を嫌がることも多いのですが、体調が心配だから病院で相談してみようと伝えると、受診しやすいようです。