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統合失調症の最新治療法とは?

基準に基づいた診断
1.妄想
悪口を言われているなどの被害妄想。

2.幻覚
ないものが見える、いない人の声が聞こえる。変な味・臭いがする。

3.まとまりのない会話

4.ひどくまとまりのない会話または緊張病性の行動
部屋の中をぐるぐる歩き回る。1点を見つめたまま動かない。寝たまま飲まず食わず。

5.陰性症状
感情の平板化、意欲低下。

※1~3のうちいずれかの症状があり全体で2つ以上該当する場合、社会生活が送れない場合、統合失調症と診断されます。

最新治療で再発防止
統合失調症の治療では、抗精神病薬を使った薬物療法が行われるといいます。幻覚や妄想などを抑える効果があるといいます。

6~7割の人に効果がみられ、服用後1~2週間で陽性症状が落ち着いてくるといわれています。薬の使用を止めた場合、1年78%、2年98%の再発率があるといいます。

薬の使用を止めてしまう理由は、副作用が辛い、病気を自覚していないなどが挙げられます。副作用には主に3つあるといいます。
1.錐体外路(すいたいがいろ)症状
体が震える、じっとしていられない、筋肉が固く動かしにくくなるなど、パーキンソン病に似た症状が現れるといいます。

2.体重の増加
元の体重の2割程度増加するといわれています。

3.眠くなる
目を開けているのがつらいほどの非常に強い眠気が起こるといいます。

※現在使われている抗精神病薬は、従来のものに比べると副作用が少なく治療効果は高くなっていると考えられています。

治療を始める前に病気について十分に説明をし、薬の効果と重要性を理解して貰うといいます。患者さんと一緒にどう治療を選択するか、一緒に決めていくSDM(シェアード・ディシジョン・メイキング)と呼ばれています。

患者さんの生活スタイルに合わせて選べるように、様々な剤形の薬が開発されています。錠剤や粉薬、液剤の他、口の粘膜から吸収される舌下錠もあるといいます。

また、肩やお尻の筋肉に注射する持効性注射剤は効果が長時間続くので、2~4週間に1回の注射で済み、毎日飲む必要もなくなります。

最近できた体に貼って使用するテープ剤もあります。24時間安定した血中濃度を維持できるといいます。毎日お腹や背中などに少しずつ場所を変えて貼ります。

継続治療 病と共に生きる
薬の他にSST(社会生活技能訓練)などを行うといいます。ロールプレイという模擬練習によって、社会生活で適切な行動をとれるようにしていきます。

実際に困った場面を再現し、患者さん同士で役割を演じながら対応の仕方を話し合い練習していくといいます。