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高齢者に多い睡眠障害とは?

3種類の眠れない
・中途覚醒
睡眠中に目が覚めてしまうこと。極端な場合1時間置きに目が覚めてしまう人もいるといいます。トイレに向かう途中で転倒や骨折のケースもあり危険です。

・入眠障害
寝床に入ってもなかなか寝つけない。2~3時間眠らない人もいるといいます。

・早朝覚醒
予定時刻より2時間以上早く目が覚めてしまう。こういったことが原因で熟年離婚になってしまうこともあるといいます。

※多くの場合、重複することがあり生活に支障をきたしているようです。

タイプ別の安眠のコツ
・中途覚醒
体内時計が重要なポイント。脳にある視交叉上核から1日のリズムをつくって全身に伝えているといいます。そのリズムは朝の太陽光が起点になり、体内時計が調整され日中の活動が高まると考えられています。

14~16時間後にメラトニン分泌されて眠りたくなってくるといいます。高齢者は、生活の変化、活動量低下、日光を浴びる機会が減少などが原因で、体内時計の衰えやメラトニンの減少によって中途覚醒が起こるといわれています。

軽度の運動や日光を浴びる機会の確保が非常に重要だと考えられます。長く寝床にいると中途覚醒が増えることもあるので、必要以上に寝床にいないことも重要。眠りの質を高めるために遅寝早起きが推奨されています。

・入眠障害
ストレスの影響を受けて寝つけずに焦り、目がさせてしまうという悪循環に陥ることがあります。一度ベッドから出て眠くなるまで戻らないということが良い場合が多いといいます。

・早朝覚醒
体内時計の早まり過ぎが原因なので、朝の光を避けること。朝の3時頃に目が覚める人は、朝6~7時までは太陽光を浴びず体内時計が早まらないようにしましょう。

やせ型でも要注意 睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まる、呼吸をしようとして脳が覚醒し熟睡できなくなる。高齢者の約2割が発症しているといわれています。

高齢者はやせ型でも、のどの筋肉が衰え気道がふさがると考えられています。但し高齢者の場合、全員が危険な状態ではないといいます。

治療の対象は、昼間の眠気が強い、心臓疾患、高血圧、メタボの人になるといいます。寝床に入るときにCPAP(鼻マスク)をつけて空気によって気道を確保する治療を行うといいます。

患者自身としてはアルコール、睡眠薬はのどの筋肉を緩めやすいので避けましょう。横向きに寝ると改善する場合もあるので、寝る時の姿勢も工夫する必要があると考えられます。