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脚が原因で不眠とは?

脚がむずむずする
むずむず脚症候群は、太もも、ふくらはぎ、足の指、足の裏などに不快な症状が、夕方から夜間にかけて起こるので不眠を引き起こすと考えられています。

感じる症状は、むずむずする、痒い・痛い、チリチリする、泡立つ・熱い、虫が這うなどが挙げられます。こういった不快感は脚の深部に起こるといいます。

脚を動かしたくてたまらないという感じになって眠つけなくなるといいます。安静にしていると出やすく、脚を動かしたりすると治まるといいます。

むずむず脚症候群は人口の2~4%が発症し、男性に比べて女性の方が1.5倍多く発症するといわれています。

脳の神経伝達物質であるドパミンの機能異常や鉄不足がむずむず脚症候群の原因になるといわれています。

症状が軽い場合は非薬物療法として、たばこ、アルコール、カフェインを夕方以降避けるなど、そして脚のマッサージなどが推奨されています。

症状が重い場合は薬物療法としては、鉄剤で鉄分を補う、ドパミン系で脳神経の働きを助ける、GABA系で症状を和らげるなどが挙げられます。

脚が勝手に動く
周期性四肢運動障害といって、寝ている間に自分の意思とは関係なく脚が周期的にピクンと動いてしまう病気だといいます。むずむず脚症候群患者の約半分に周期性四肢運動障害がみられるといいます。

運動や反射をつかさどる脊髄からは、実は常に脚を動かせという指令が出ているといいます。指令に対して落ち着けとブレーキをかける仕組みが、一方で脳には備わっているといいます。

このために、私達の脚は普段勝手に動くことはないといいます。鉄不足や脳神経機能の異常でこのブレーキが働かなくなると、脚が勝手に動いてしまうと考えられています。

治療は鉄分を補う鉄剤や、脳神経の働きを助けるドパミン系の薬が用いられるといいます。

夜間頻尿の原因も脚
加齢で膀胱の機能が弱まったり、高血圧も夜間頻尿の原因と考えられています。また、夜間頻尿診療ガイドライン(2020年4月改訂)に脚が原因と書かれているといいます。

日中にとった水分は血液となって全身を廻りますが、高齢になると筋力・心臓が弱り、ポンプ機能が低下して水分を押し上げられずに足の血管から漏れ水分がふくらはぎに溜まります。

夜に横になった時に水分が上半身に戻る、その余計な水分を減らすために尿が作られる、こうして夜間に尿が溜まり目覚めてしまうと考えられています。

このような夜間頻尿の改善には、ウォーキングなどで水分を上半身に押し上げる運動が効果的だといいます。これによって寝る前に排尿することができるのです。