SNSを長時間見続ける習慣が自己肯定感に与える悪影響について説明します。
SNSを毎日長時間チェックする習慣は、多くの人が行っている一般的な行動ですが、実は自己肯定感を大きく低下させる原因になりえます。
その主な理由は以下の通りです。
〇比較による悪影響
・他者の「ハイライト」だけを見続けることで自分の日常が劣っているように感じる。
・フィルターやエディットされた完璧な画像と自分を比較してしまう。
・「いいね」や「フォロワー数」などの数値で自己価値を測りがちになる。
〇現実感の歪み
・SNS上では成功や幸せな瞬間が過剰に共有される傾向がある。
・他者の苦労や失敗は見えにくく、現実のバランスが歪む。
・「みんなが成功している」という錯覚が生まれる。
〇心理的メカニズム
・「承認欲求」が常に刺激され、外部からの評価に依存しやすくなる。
・FOMO(Fear Of Missing Out):取り残される恐怖が強まる。
・他者の生活と常に比較する習慣が身につく。
〇脳への影響
・ドーパミン報酬系が過剰に刺激され、現実の満足感が得られにくくなる。
・SNSの通知やリアクションに依存する心理状態になりやすい。
※対策と改善方法
自己肯定感を回復するためには、
*SNS使用時間を制限する(専用アプリや機能を活用)。
*フォローする相手を自分に良い影響を与える人だけに厳選する。
*SNSを見る前後で自分の気分の変化に意識的に注目する。
*実生活での人間関係や趣味に時間を使う。
*定期的な「デジタルデトックス」の時間を設ける
SNSそのものが悪いわけではありませんが、使い方や接し方を意識的に選ぶことで、自己肯定感への悪影響を減らすことができます。
FOMOの具体的な特徴
FOMO(Fear Of Missing Out)とは「取り残される恐怖」や「見逃す不安」と訳されることが多い心理現象です。
特にSNS時代において顕著になってきた現象といわれています。
1. 常に「他の場所で何かが起きている」と感じる不安
・友人たちの楽しそうなパーティーの写真を見て、「自分だけ誘われていない」と感じる。
・流行のレストランやイベントに行けていないことへの焦り。
・新しい情報や出来事をチェックし続けないと不安になる。
2. SNSでの具体的な現れ方
・スマホを手放せず、暇があれば常にタイムラインをチェックする。
・通知がないか頻繁に確認してしまう。
・友人のストーリーやポストをすべてチェックしないと気が済まない。
・人気の投稿や話題に乗り遅れることへの不安。
3. 心理的、身体的影響
・常に緊張状態が続くことによるストレス増加。
・「自分の人生は他者より劣っている」という思い込み。
・現在の瞬間を楽しめず、常に別の場所での出来事を気にする。
・睡眠障害(夜寝る前に最後のチェックが長引く)。
FOMOがSNSと結びつく理由
SNSは特にFOMOを引き起こしやすい環境を作り出します。
・リアルタイム性
常に新しい情報が流れてくる。
・選択的な情報共有
人々は通常、楽しいこと、成功体験を選んで共有する。
・数値化された人気
いいね数やフォロワー数で人気や価値が可視化される。
・アルゴリズム
人気のコンテンツが優先的に表示され、「みんなが見ている」感覚を強める。
FOMOへの対処法
1. 意識的な利用制限
・SNS使用時間を決める(例:1日30分まで)。
・特定の時間帯はSNSを見ない(例:朝起きて1時間・寝る前の1時間)。
・週末など、意図的に「SNS断ち」の期間を設ける。
2. マインドフルネスの実践
・「今ここ」に集中する習慣をつける。
・自分の感情に気づき、FOMOを感じたときにそれを認識する。
・瞑想やディープブリージングで心を落ち着ける。
3. 価値観の見直し
・「全てを体験する必要はない」と自分に言い聞かせる。
・自分にとって本当に大切なことは何かを考える。
・「他者の人生の断片」と「自分の人生の全体」を比較しないよう意識する。
FOMOは現代社会において多くの人が経験する感情ですが、それを認識し適切に対処することで、SNSとの健全な関係を築くことができます。


