スポンサーリンク

世界を変えた男とは?

それはアップル創業者の1人 スティーブ・ジョブズ。彼は未来を先取りする製品を世に送り出し続けた。そして人々の暮らしを変えてきた。人間工学の天才だった彼は残念ながら56歳でなくなった。

バラク・オバマは「ジョブズはアメリカの最も偉大なイノベーターだった」

ロックバンドU2 ボノは「俺たちの誰もがコンピューター界のエレビス・プレリーを恋しく思うだろう」と称賛した。

彼は何故これほどまでに人々を魅了するのだろうか。3つのキーワードが見えてくる。

ハングリーであれ、愚かであれ
1960年代ベトナム戦争の真っただ中、若者の間で圧倒的に人気があったのがホールアースカタログ(全地球カタログ)だ。

その中で、機械いじりが好きだったジョブズはコンピューターに惹かれた。ここで革命の道具を見つけたようだ。。

コンピューターは自転車のようだ。自転車は人をどこまでも遠くに運んでくれる。これからはその自転車のように、コンピューターが人間の可能性を広げてくれる。

15歳の時に5歳年上のエンジニアのスティーブ・ウォズニアックに出会う。2人はコンピューターを作って世界を良くしようと誓い合った。

当時のコンピューターは軍事兵器の開発や、複雑な金融システムの構築に使われていた。専門知識が必要で値段も高いため、配備しているのは政府や一部の大企業だけだった。

1976年ジョブズが21歳の時にアップル・コンプュータを設立、実家のガレージでひたすら開発に励んだ。

1977年パーソナルコンピューター アップルⅡ発売、当時まだ珍しかった表計算ソフトが人気となり600万台を売り上げた。

一躍時の人となったが満足できずに、ゼロックスのパロアルト研究所に押しかけてた。スクリーン上のカーソル、長方形のウインドウズを見て愕然とした。

当時ペプシコの事業担当社長だったジョン・スカリーに経営を任せて、ジョブズは研究に専念した。

マウスを使って簡単に絵が描ける現在のグラフィックソフト、美しいフォント7種類を開発した。これらを使って個性豊かな文章作って欲しかったという。

1984年 マッキントッシュ発売。

革命を巻き起こせ
新製品を発売したが思いのほか売れなかった。製品は在庫の山となった。ジョブズはスカリーからマッキントッシュチームから離れるよう提案された。

6か月休職した後に失意の中30歳の時に会社を去った。

ジョブズは見返してやりたいと新たなベンチャー企業を立ち上げた。複雑な作業しても速い高速コンピューターの開発を目指した。

3年後完成したが開発費がかさみ1台80万円と高額になり、宣伝もままならず全く売れなかった。しかし負け犬のままでは終われない。

出資していたグラフィック会社PIXARのPRビデオを目にした時、かつて思い描いていたコンピューターの姿がそこにあった。

目指してきたことは間違っていない。性能の良いコンピューターを作ることではない。コンピューターを使って感動を巻き起こすことだ。

1995年映画「トイストーリー」公開、CGを芸術の域まで高めたとして、ジョブズはアカデミー賞に輝いた。かつてない成功と名声を手にした。

当時Windows95が発売されてアップルは苦境に陥っていた。11年ぶりにジョブズはアップルに返り咲いた。私達にしか提供できないものを作り出す、それだけだ。

1998年 iMac発売、カラフルで親しみやすい斬新なデザイン。大ヒットとなり会社は黒字になった。

明日を夢見よそして今を生きよ
ジョブズは人々が音楽や映像、写真などを通じて、自分をより豊かに表現することを手伝いたいという。

2001年 iPod発売、携帯音楽プレーヤーは音楽の革命。そして2003年 iTune Music Storeの音楽購入サイトと結びつけた。

こうしたことは今では当たり前だ。しかし当時はジョブズ以外は誰も考えていなかった。

コンピューターは様々な機器の中核を担うデジタルハブになる。デジタルハブは、ジョブズにとって新たな戦略の始まりだったのだ。

人々のライフスタイルを変えるコンテンツを生み出したい、これを進化させることで様々な変革を成し遂げていった。

2007年 iPone発売。2011年 iPhone4s(AI機能付き)発売。