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胃食道逆流症とは?

胃食道逆流症は、胃酸が食道に逆流するために食道の粘膜に炎症が起こり、胸やけなどの症状が現れるといわれています。

なぜ逆流するの?
食道と胃の境目にある下部食道括約筋は、その筋肉があるおかげで食べ物や胃酸が逆流しないようになっているといいます。ところが加齢などによって筋肉が緩むと逆流しやすくなると考えられています。

また、食べ過ぎや早食い、肥満、悪い姿勢なども胃食道逆流症の原因といわれています。症状としては、胸焼け、呑酸、胸のつかえ、胸の痛み、のどの違和感、声がしわがれる、せき、ぜんそく症状、睡眠障害などが挙げられます。

原因には2つのタイプ
逆流性食道炎(びらん性胃食道逆流症)
暴飲暴食などの食生活が関係していて、肥満の人に多く見られるといいます。軽症であれば炎症が酷くなることは余りないと考えられています。

重症型の場合は、炎症が長く続いていると出血が起こったり食道が狭窄を起こしたり、バレット食道になることがあるといいます。

バレット食道は、食道の粘膜が胃の粘膜に似た組織に置き換えられてしまうことで、食道がんになる危険性が高くなるといわれています。

非びらん性胃食道逆流症
胸やけなどの症状があるのに内視鏡で見ても炎症が見られないといいます。ストレスを感じやすいタイプの人に多く、やせ型の若い女性に多く見られるといいます。

胸やけなどの症状がよく起こる人の約6割は、非びらん性胃食道逆流症といわれています。

胃食道逆流症の治療はどちらのタイプでも、胃酸を抑える薬のPPI(プロトンポンプ阻害薬)、P-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカ―)を使うといいます。

どちらの薬を使用するかは症状の強さなどを考慮し、医師と相談して決めるといいます。4~8週間服用していると症状が改善してくるといいます。

また、胃の動きを促す 消化管運動機能改善薬、胃酸を中和する薬 制酸薬、胃の粘膜を守る薬 アルギン酸、胃の働きを良くする 六君子湯(りっくんしとう)などを使うこともあるといいます。

非びらん性胃食道逆流症の場合は、抗不安薬を使うこともあるといいます。大きな食道裂孔ヘルニアがあるときは手術を検討することもあるといいます。

食べ物・食べ方に注意
胃食道逆流症を起こしやすい食べ物としては、高脂肪食、アルコール、チョコレート、コーヒー、炭酸飲料、柑橘類、酢の物などが挙げられます。

食べ方としては、良くかんでゆっくり食べる、腹八分で食べ過ぎない、食べてすぐ横にならないことだといいます。食後2時間は体を起こしておく、寝る直前にたべないことも重要だといいます。

非びらん性胃食道逆流症の人は、なるべくストレスを溜めないようにして夜間十分な睡眠をとって頂くと良いでしょう。