口内炎がなかなか治らない、声がかすれる、食べ物が喉につかえるなど、口や喉のトラブルそのうち治るだろうと放置していませんか?
それはがんのサインかもしれない。高齢化、飲酒や喫煙などの生活習慣も関係していると考えられている。
セルフチェック
<口のがん>
・口内炎が2週間以上治らない。
・舌の側面に硬いしこりがある。
・口の粘膜に白い斑点、赤いただれがある。
※口内炎の市販薬で治るなら、がんではない。
但し同じところに何度もできる場合は注意、検診が推奨される。
口の中にできるがんの半分以上は舌がん。
歯や入れ歯が舌を刺激してがんになることが多い。
ほとんどの舌がんは舌の横にできる。
白い斑点は白板症、前がん状態で放置するとがんになることもある。
赤いただれは紅板症、前がん状態で放置するとがんになることもある。
<喉のがん>
・声がかすれる、かれる。
・喉の痛み、いがらっぽい感じが2週間以上続く。
・食事をすると喉につかえる、しみる、むせる。
・首や顎の下にしこりがある。
風邪や喉を使い過ぎただけなら、2週間程度で回復する。
それ以上長引く場合は、声帯ポリープまたはがんの可能性がある。
しこりがあってなかなか治らない場合はがんの転移の可能性もある。
がんの転移の場合は、痛くないことが多い。痛くないは大丈夫ではない。
がんを見極める検査
耳鼻咽喉科を受診したほうがよい。
<口の検査>
視診、触診、生検
画像検査:CT、MRI
※口と喉は、肺、食道、胃などの臓器と隣接しているので同時にがんが発生することがある。重複がんという。
口と喉のがんリスク
飲酒
口と喉にダメージを与えがんのリスクが高まる。
喫煙
口と喉にダメージを与えがんのリスクが高まる。
口内環境
虫歯の治療、入れ歯の調整、歯磨きががん予防のために重要。
※歯並びが悪い人、顎が小さい人は若くても舌がんチェックが推奨される。
HPV(ヒトパピローマウイルス)
HPVの感染は子宮頸がんだけではなく、咽頭がんの原因にもなる。
令和4年度から女子に対し、HPVワクチン定期予防接種の積極的干渉が再開された。