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若い人も注意 脳卒中!?

脳卒中というと高齢者というイメージがあるかもしれないが、意外な原因で若者が発症することもあるという。

がんの専門医の9割以上が脳卒中を合併した患者を治療したという報告もある。

がんと脳卒中の専門医の連携が不足しているということで、2022年2月の段階で整備作り中。

がん
がん患者の死因では、がんの進行71%、血栓塞栓症9%というデータがある。

がん患者は脳梗塞を発症する確率が2倍といわれている。

原因1.トルソー症候群
ある種のがん細胞は血栓を作りやすくする物質を出して、脳梗塞の引き金となる。

千葉県がんセンター調査(2006~2017年)によると、がん患者が脳卒中を合併した181人のうちトルソー症候群が43.6%だったという。

脳梗塞を合併したがんの種類は、肺がん特に肺腺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん、子宮頸がんなどが挙げられる。

原因2.がん治療
抗がん剤で血管を傷つけて血栓を起こしやすくなることもある。また心臓に負担を掛ける抗がん剤もあり心房細動になることがあるため。

脳卒中のリスクがある抗がん剤は、

アントラサイクリン系薬剤(ドキソルビシンなど)、

微小管阻害薬(ドセタキセル、パクリタキセルなど)、

HER2阻害薬(トラスツズマブなど)、

免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブなど)

治療を終えて10年後に症状が現れることもある。

また、放射線治療によって頸動脈の血管が傷つくことがあり、血栓を起こしやすくなることがある。

妊娠
脳卒中学会で調査したところ、妊娠中は脳卒中の発症率が3倍になるというデータもある。

その中でも脳出血の発症率が高いという。主な原因は高血圧。

20人に1人発症するといわれる妊娠高血圧症候群。

体重をチェックしてコントロールすることが、血圧コントロールにつながる。

妊娠4か月で脳梗塞を発症する患者もいるという。

早い時間帯で緊急搬送されれば、t-PA(血栓を溶かす薬)で母子ともに無事だったケースもある。

エコノミークラス症候群
長時間じっとしていることで足に血栓ができ、それが肺に飛んだり稀に脳に飛んできて脳梗塞を起こすことがある。

右心房と左心房の間に卵円孔がある人もいる。日常生活には支障がないが、血栓ができ脳に飛んで脳梗塞を発症することがある。

脳梗塞再発予防のため、卵円孔を塞ぐ手術を行う場合もある。

エコノミークラス症候群対策としては、年齢を問わずしっかり歩いて血流を良くすること。

脳卒中・がんのリスクは、高血圧、喫煙、高コレステロールが挙げられる。

生活習慣の改善はあらゆる病気の予防につながる。