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太極拳とは?

健康効果を科学で解明
<転倒予防>
アメリカの研究グループが1年間調査したところ、ストレッチ運動では転倒回数232回、太極拳では127回とおよそ半分に軽減された。

特に高齢者にとって転倒は、骨折や寝たきり、時には死にもつながる大きなリスクといわれています。そのリスクが半減されたことは多いに意味があると考えられています。

ハーバード大学ではパーキンソン病プログラムの一環として、転倒予防のために太極拳が取り入られています。患者の1人は、「もう1年半位転んでいません。太極拳のお陰です」

ピーター・ウェイン准教授によると、太極拳の凄さの秘密は動きそのものにあると。モーションキャプチャを使って動きを調べると、あらゆる関節が同時に動き続けているといことが分かりました。

頭、腕、足など、体のそれぞれが常に留まることなく、同時に動き続けています。このような複雑な動きの中でも、体が地面にかけている圧力の中心が、両足の間付近に留まり非常に安定しているといいます。

太極拳の動きを通じてバランス感覚を身につけることが、転倒予防に繋がっているのではないでしょうか。

<免疫機能アップ効果>
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の実験で、調べたのは帯状ほう疹を引き起こすウイルスに対抗する、免疫細胞の反応。

そこで60代以上の参加者を2つのグループに分け、片方に太極拳を行って貰いました。

16週間後太極拳を行ったグループは、太極拳なしのグループに比べて免疫反応した細胞が24%増加したといいます。

太極拳特有のゆっくりした呼吸が、免疫をつかさどる神経内分泌系に作用した可能性があると考えられています。

基本の動きと呼吸
止まらないでゆっくり動き続けることでゆっくりと深い呼吸になっていく。呼吸を無理なく続けながら動くことが大事。

・雲手(ユンショウ)
目の動き手の動きを強調させることで全身のバランスの向上が期待できる。雲の中を分け進むような動き。左右の足の重心移動がポイント。

・単鞭(ダンビエン)
片手でムチを放つような動き。体の軸を意識するのがポイント。
1.右手はスカーフをつまんだような手の形に、左手はふんわりと羽根布団を抱えたように体の前において下さい。
2.視線は右手首から、ゆっくりと左に向けていきます。
3.左足はかかとから一歩、だんだんと体重を左足に移していきます。
4.左手を向こうにむけていきます。

・高探馬(ガオタンマ―)
高いところから、片足立ちして、馬を探すような動き。大平原を望むように視線を遠くにやることで、体全体の動きが協調して、バランスが安定しやすくなる。