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顎関節症を自分でケアしよう!?

顎関節(がくかんせつ)症は、なんと日本人の2人に1人が一生に一度は経験するといいます。口を開けると痛い、口が大きく開かない、口を開くと音がするなどの症状が出るといわれています。

顎関節症は虫歯、歯周病に並ぶ第3の歯科疾患といわれています。最近は原因、治療の考え方などが大きく変わってきたといいます。

3つの症状をセルフチェック
1.口を開けるとこめかみ付近が痛くなる。2.口が開けにくい。(口が開く範囲は上下の前歯の間が4cm以上正常といわれています。人差し指、中指、薬指の3本を縦にして口に入れてチェックして下さい)

3.あごを動かすと音がする。少し音がしても痛みがない場合は治療の必要はないといいます。これら3つの中で1つでも当てはまる場合は顎関節症の疑いがあると考えられています。

意外な癖も原因?
構造上の弱さ、かみ合わせ、姿勢・生活習慣の問題、ストレス、歯ぎしり・食いばしりなどが考えられています。例えば猫背の場合、顔を前に出すのであごの位置が変化するといいます。その位置でかむとあごに負担がかかってきます。

また日常生活において、スマートフォン・パソコンの操作、編み物などの細かい作業や、スポーツ、楽器の演奏などが顎関節症の原因になることが分かっているといいます。

特に注目されているのが、上下の歯を接触させる癖(TCH)といわれています。弱い力でも長時間にわたると筋肉が疲労し顎関節に負担がかかるといいます。痛みのある顎関節症の50~70%がTCHを持つといわれています。

セルフケア
TCHを認識する。無意識に行っているTCHを認識することが重要です。またTCHがあごによくないことも認識する必要があります。そして、意識的にあごの力を抜いたり歯と歯を開けたりしていくようにします。

開口訓練。人差し指を下の前歯、親指で上の前歯にあて力を加えて口を開けます。痛みを感じない程度に行ってください。1日数回、1回につき10回程度を目指すに行ってください。

筋肉をほぐす。側頭筋や咬筋をほぐします。手のひらや指を使ってこめかみのあたりやほっぺたをほぐします。1日数回、1回につき10回程度を目指すに行ってください。

生活習慣を見直す。あごに負担がかかる習慣、ほおづえをつく、うつ伏せで寝るなどをしている場合は意識して止めるようにしましょう。些細なことでも改善することで痛みなどが緩和されてくるといいます。

症状がひどい場合はセルフケアに頼らず専門の歯科病院を受診して頂きたいです。