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なぜ単位は必要なのだろう?

単位というのは共通の言語のようなもので、意思疎通するためのツールと考えられています。

例えば古代エジプトの長さの単位はキュービットで、ファラオの腕の長さからとられ、これを基準にピラミッドや運河が作られたといわれています。

長さの単位を実際に示すことを現示といいます。また実際に長さをしめす道具は原器というそうです。単位には定義があり、現示(原器)があり、それを複製して利用していくといいます。単位の定義を定めているのが、国際度量衝委員になるといいます。

重さの単位
最近ある単位の定義が変わったといいます。130年間、日本の重さの基準として原器という地位を守り続けてものだといいます。

パリにある、国際度量衝局というところに国際キログラム原器というのがあるのですが、質量が指紋1つ分くらい変化したためと考えられています。

シリコン性の球体の原器をレーザー干渉計を使って、原子の数をかぞえたといいます。その数は20兆の1兆倍くらい、15年間位7か国以上の関係者が関わって実験が行わてきたといいます。

シリコン球体を測ってその中に含まれる原子の数を決定して、そこから光子のエネルギーを決める=プランク定数を求めることを各国で行われたといいます。

相対性理論では質量とエネルギーは等価であることから、光の粒々を数えれば質量を決めることができるといいます。理論自体は宇宙の真理、その理論で変わらぬ標準を得ることができたといいます。

キログラムの新定義は、プランク定数の値を正確に6.62607015×10のマイナス34乗ジュール・秒と定めることによって設定される。この定義はとても厳密で未来永劫変わることはないだろうと考えられています。

ちなみに日本の軽量法では、使用中の計りの検査が義務付けられているといいます。一般商店、スーパーマーケットや百貨店など取引につかう計りは2年に1回行政の検査を受けることが義務付けられています。

メートルの単位
メートルの誕生のきっかけはフランス革命だといわれています。民衆にとって大きな不満だったもの、単位が非常に分かりにくかったことが挙げられます。

当時フランス国内だけでも800以上の単位があったといわれており、土地を所有している人などが自分に都合がいいように変えていき、民衆の不満が募ったと考えられています。

単位というのは古い体制の象徴であり、誰もが使える単位を作り出そうという機運が高まったのではないかといわれています。

1メートルは地球の北極点と赤道をむすぶ子午線の1000万分の1の長さは最初に決められた基準で、民主化の象徴だったのではないでしょうか。

時を経て距離を定義するために光を使うアイデアが出てきたといいます。数十年前には多くの研究所が様々な方法で光の速さを測定したうようです。科学の技術の進歩によって光の速さを測れるようになったといいます。

光は1秒間におよそ3億メートル進む。3億メートルは30万キロメートル、地球7周半ぐらい。メートルの定義は、299792458分の1秒間に光が真空中を進む距離。