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尿酸値が高い!?

体内の尿酸が増え過ぎても自覚症状がなく、放置してしまいがち。その間にも尿酸の結晶が関節に溜まり続け、激しい痛みを伴う痛風発作を起こすかもしれません。

尿酸値が高い状態を高尿酸血症といい、2020年現在約1000万人もいるといわれています。

尿酸ってなに?
体内の尿酸の元になるのはプリン体といいます。プリン体はビールやレバーなどに含まれいて肝臓で代謝され尿酸になるといいます。

但し、食べ物由来のプリン体は10~15%といわれています。多くは新しく細胞が作られる新陳代謝の時に尿酸が作られるといいます。

また、ATP(アデノシン3リン酸=筋肉が動いたり脳が活動する時のエネルギーの源)がエネルギーとして使われる過程で、ATPに含まれるプリン体が代謝され尿酸になるといいます。

尿酸そのものが悪いわけではなく、尿酸が増えていくことが良くないことだと考えられています。尿酸の結晶が関節の骨に溜まってきて、剥がれ落ちると白血球が異物とみなして攻撃するといいます。そして、炎症物質が出て痛みや腫れが起こると考えられています。

尿酸が体内で増える原因として、体質、食生活、薬(高血圧向けのサイアザイド系利尿薬・ループ利尿薬、血液がをサラサラにするアスピリン系の薬など)、病気で腎臓の機能が落ちているなどが挙げられます。

尿酸値どこから危険?
尿酸値は7.0mg/dlまでが正常値で、それを超えると高尿酸血症といわれています。尿酸値が高いほど、その期間が長いほど痛風発作が起きやすいと考えられています。

痛風発作の痛みは数日~2週間続き、痛みや腫れが出たり引いたり繰り返すといいます。間欠期という半年~1年後に次の発作が起こるといいます。

間欠期の間も高尿酸血症の状態が続いていると、関節の中に尿酸の結晶が溜まり続けていることになります。こうなると常に痛みや腫れがある慢性期に入るといいます。

尿酸値を上げる危険因子とは
男性である
痛風患者の98%は男性、2%が女性。女性ホルモンのエストロゲンに尿酸の排泄を促す働きがあると考えられています。

血縁者に痛風に人がいる
体質や食生活が似るからだと考えられています。生活習慣を見直す必要があります。

アルコールをよく飲む
アルコール自体が尿酸値を上げるといいます。飲み過ぎると尿酸の排泄を妨げるといわれています。プリン体ゼロでもNG。

甘い飲み物をよく飲む
果糖(フルクトース)は尿酸を上げる作用があるといいます。果物は摂り過ぎなければ問題ないといいます。

肉や魚の内臓が好き
元々プリン体が多く、内臓には特に多く含まれているといいます。

肥満
肥満度(BMI)25以上が肥満ですが、標準の人に比べて2~3倍痛風発症の危険度が上がるといわれています。