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痛みがシグナル こわい合併症とは?

激しい痛みに突然襲われる痛風発作。治療を受けずにいると関節の破壊や変形につながることもあるといわれています。また痛風は、高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病も合併しやすいと考えられています。

痛みの原因は?
尿酸の結晶が関節軟骨や滑膜にどんどん溜まり続け、ある日突然剥がれ落ちた周りに白血球が集まり、異物とみなし攻撃します。すると炎症物質が放出され、腫れや痛みが出てくるといわれています。

痛風発作は、足の親指の付け根、足の甲、アキレス腱、足首、ひざなどに起こるといわれています。このうち足の親指の付け根には70%起こるといわれています。

足の指は体の中心より冷えるため結晶になりやすいと考えられています。また足の親指の付け根は、歩くと必ず衝撃を受けやすく尿酸の結晶が剥がれて痛風発作が起きやすいといいます。

痛風発作が起こったらできるだけ早く薬を使って痛みを抑えることが大事だといいます。非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド系、コルヒチン(白血球の働きを阻害する)などを症状に応じて処方されます。

痛風発作の前触れとして、ピリピリ、ムズムズしてきた時にコルヒチンを使うと、発作の本格化を防ぐことができると考えられています。薬がない場合の痛風の応急手当は、氷で冷やす、患部を少し高くするなどが推奨されています。

進行するとどうなる?
痛風を治療せずに放置していると、痛風発作 → 痛風結節(こぶ状に腫れる)大きくなると骨や関節を破壊。尿酸が腎臓に溜まると腎障害、尿路に溜まると尿路結石になるといいます。

また痛風・高尿酸血症の人は、メタボリックシンドローム(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を併発してしまうこともあり動脈硬化へとつながっていくといいます。更に心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこともあると考えられています。

尿酸の結晶が増えると痛風発作の回数が増え慢性化して治りにくくなるといいます。こうならないうちに尿酸の結晶を溶かす薬を使っていくといいます。尿酸値を6.0mg/dl以下を目標に治療していくといいます。

2つのタイプの治療薬
1.体内で尿酸が作られにくくする薬:アロプリノール、フェブキソスタット

2.尿酸を体外に出しやすくする薬:ベンズブロマロン、プロベネシド

1.2を併用することもあるといいます。急激に尿酸をさげると、尿酸の結晶が剥がれやすくなり痛風発作を起こすことがあるので注意が必要です。