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風はどこから吹いてくるの?

気象観測
雲とか雨とか色々な気象現象は風がつくっているといいます。風が分かると天気の予測ができると考えられています。

パイロットバルーン観測といって、ヘリウムガスを詰めた風船を飛ばして測量機器(セオドライト)で風向きと風速を測定するといいます。

世界中で毎日同時に大きい風速をあげて観測しているといいます。筑波にある気象庁の高層気象台で、バルーンを30km上空までラジオゾンデ観測を行っているといいます。

バルーンの先にゾンデ(気象測量機器)温度計、湿度計、GPSがついており、データはリアルタイムに地上に送られてくるといいます。

観測は午前8時半と午後8時半の1日2回行われるそうです。日本では16か所、世界全体で800か所の地点で観測されているといいます。ほぼ同時に行われ風の情報を共有しているといいます。

気圧
例えば、外の気温15度 室内の気温26度の場合、外から室内へと風が吹いてきます。どうして気温差あると風が吹くのでしょうか。キーワードは気圧のようです。

空気は物質なので重さがあるといいます。人間の頭には約200kg、標準的な空気の重さ1平方cmあたり1.03kgかかっていると考えられています。

気圧とは空気の重さでかかる圧力です。標高が高いほど気圧は低くなるといいます。標高0m 1,013hpa、富士山頂3,776m 630hpa、エベレスト山頂8,848m 300hpa という気圧差になるといいます。

気圧が高い=空気が多い。気圧が低い=空気が少ない。風は気圧の高いところから低いところへ吹こうとする性質があるといいます。

空気は温められると膨らむという性質があるといいます。陸上の空気が太陽によって温められると上空の気圧が高くなるので、海の上空へと空気が流れます。地上では海から陸へ吹く風すなわち海風が吹くと考えられます。

断熱膨張・圧縮
雲粒は直径0.01mm 雨粒の直径は1~2mm、雲粒の体積は雨粒の1/1000,000になるといいます。 上昇気流という風によって雲ができるといいます。

空気は上の方にいくと温度が下がるといいます。実はこれも気圧に関係していると考えられています。雲のある上空は気圧が低いといいます。

気圧が低い場所では空気の圧力が弱いので空気の塊が膨らみ、膨らむと冷える断熱膨張が起こり雲になると考えられています。気圧が高いところに移ると断熱圧縮するといわれています。

フェーンは山から吹き降りる熱風、気圧の低い山から気圧が高いところへ吹く風は断熱圧縮されるため気温が上昇すると考えられています。

2018年7月23日に埼玉県熊谷市で観測された歴代最高気温41.1度もこのフェーン現象によるものといわれています。