スポンサーリンク

しわ・たるみ対策

小じわ、表情じわ、たるみなど、美容に関する広告が多く見受けられます。

一方で美容医療に関するトラブルも多く、相談件数は年間約2,000件といわれている。

自分を守るために、正しい情報を正しく理解することが求められる。

見ための治療には保険治療ではなく、自由診療の美容医療で対処する。

2020年作成の美容医療診療指針に基づく。

薬と機器の安全を必ず確認
【機器】
レーザー〇
熱を与えることで引き締め効果を期待。

継続して治療を行う必要がある。

不適切に強いエネルギーで照射すると、やけどやしみが形成されるリスクがある。

顔にある感覚神経に直接照射すると神経障害の恐れもある。

承認されていない機器がほとんどなので、クリニックの安全対策を確認すること。

高周波〇

超音波〇

【充填剤】
吸収性◎
ヒアルロン酸、コラーゲン製剤など。

半年程度で体内に吸収されて効果がなくなる。

注入の時血管内に入ると、皮膚の壊死や失明などが生じることがある。

非吸収性×
シリコンジェルなど、万一炎症などが起きた場合取り出すことがとても難しい。

【その他】
ボツリヌス毒素製剤◎
筋肉の動きを抑える製剤を顔の筋肉に直接注射して、しわを改善する。

眉間や目尻などにできる表情じわに効果が高い、即効性がある。

効果の持続期間は半年程度、継続的な治療が必要。

多血少板血しょう療法〇
自分の血液から採取した成分を充填剤として注射してしわ、たるみを改善する。

トラフェルミンという増殖因子を添加し効果を上げる方法もあるが、注入部位にしこりができるリスクが上がる。

<美容医療診療指針以外>

糸を皮下に挿入して皮膚を持ち上げたるみを引き上げる。

治療効果が持続するのは半年から1年程度。

手術
単純に皮膚を切りきれいに縫えば良い変化が得られるわけではない。

たるみの原因になっている脂肪や筋肉を適切に処理する必要がある。

傷あとが残る。血の塊ができることもある。

顔の神経が一時的に麻痺するリスクもある。

他の治療に比べ長い効果が期待されるが、より慎重に検討する必要がある。

美容医療を受ける前に
1.使用する薬などがどのようなものか自分で説明できるか?

2.効果だけでなくリスクや副作用などについても知り納得したか?

3.他の施術方法や選択肢の説明も受け自分で納得したか?

4.その施術は今直ぐ必要か?最後にもう一度確認しよう。

※医療に関する苦情や心配などの相談は

医療安全支援センター

https://www.anzen-shien.jp/

※契約・トラブルの相談は

消費者ホットライン
188番