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病的近視とは?

通常の近視との違い
通常の近視では眼球が後ろに伸びているといいます。病的近視は、近視の中でも眼底に特有の変化を生じたものをいいます。

網膜や脈絡膜が広範囲に薄くなるびまん性萎縮や、眼球の後ろ側が突出していびつな形になるぶどう腫といった変化がみられるといいます。近視が強くても眼底の変化がみられなければ、病的近視ではありません。

日本で行われた疫学調査(40歳以上)によると、近視37.7%、強度近視5.7%、病的近視1.7%、若い人達に近視が増えているようで病的近視に移行する人が増えることが心配されます。

病的近視のリスクは、両親が強い近視、子供の頃から近視が強い、ー8Dを超える強度近視などが挙げられます。

一般的な近視は、眼鏡やコンタクトレンズで矯正すれば良く見えるようになりますが、病的近視の場合は、矯正しても視力が良くならない場合もあるといいます。

また、脈絡膜新生血管、網膜剥離、緑内障などの、失明につながることもある合併症が起こりやすくなることが問題になります。

病的近視は、眼球が伸び網膜や視神経が引っ張られて負担がかかると考えられています。負担がかかり続けると危険な合併症を起こしやすくなるといいます。

早めに気づこう
病的近視そのものの自覚症状はないので、病的近視かどうか知るためには眼科で検査を受ける必要があります。

子供の頃から近視が強い、-6ジオプトリー(特に-8ジオプトリー)を超える強度の近視、20代後半を過ぎても近視が進行しているなどの人は、病的近視に進行するリスクが高いので、自覚症状がなくても1年に1度は眼科を受診して、目の長さの測定や眼底検査を受けることが推奨されています。

40代位から眼底の変化が起こることが多いといわれているので、40歳を過ぎたら検査を受けて頂きたいです。

治療と予防
今のところ病的近視そのものを治す治療法はないといいます。したがって合併症に対する治療が行われるといいます。

最近、脈絡膜新生血管に抗VEGF薬という注射の有効な治療が登場し、広く行われるようになったといいます。注射は1~2回で済むことが多いといいます。

抗VEGF薬を目の中に注射して、新生血管ができるのを妨げたり、できてしまった新生血管をなくすことで網膜の盛り上がりが解消して、ゆがんで見えるなどの見え方が改善されるといいます。

脈絡膜新生血管が治っても、5年程経つとほとんどの人で網膜の萎縮が起こるといいます。網膜の萎縮に対する治療はないため、抗VEGF薬の注射が終わっても眼科で定期的に経過観察が必要だといいます。

病的近視の人の8割以上は、びまん性萎縮が子供の頃から見られたといいます。子供の近視予防が大切だと考えられています。

子供の近視予防として、1日2時間以上野外で活動することが推奨されています。スマホやゲーム機を長時間使用しないことも重要だと考えられています。

尚、目を強く閉じるだけでも眼圧が上がるので、普段から目を強く閉じない、こすったり押したりしないといったことを心がけましょう。